ばぁちゃんが退院した
望む形ではなかったけど
結局、入院中はコロナの影響で面会できず、再会をしたのは安らかに眠るばぁちゃんの寝顔だった
何度も顔をみて他人と間違えてるんじゃないかと、何度も何度も思った
ばぁちゃんの寝顔を見たことがなかったから、遺影と見比べて、何度も確かめた
何度見ても、ばぁちゃんだった
棺に入ったばぁちゃんの姿を見て、いつの間にか小さくなってたんだなと感じた
出棺の日、青空が見える中、まるでばぁちゃんが泣いてるかのように雨が通り過ぎた
通夜、告別式と、ばぁちゃんを『おばさん』と慕う母の従兄弟
ばぁちゃんが本当に心の温かい人だったんだと思った
じぃちゃんが亡くなったとき、棺に向かって泣き崩れる母を『いいかげんにしなさい』と厳しくも優しくなだめるばぁちゃん
いつでも自分の味方をしてくれたばぁちゃん
今年の正月も40才になった孫に、お年玉をくれたね
断ると機嫌を損ねるから受け取ってたけど、何年も前から使わずに貯めてたから、もし曾孫ができることがあったら曾孫の為に使わせてもらうよ
納骨まで立ち会えた自分は、ばぁちゃんの最後の姿を見ることができて良かった
北海道にいる兄は『俺はそっちに行けないから』と震える声で電話をかけてきた
コロナの影響で兄はばぁちゃんの最後の姿を見ることができなかった
兄が次にばぁちゃんに合うときは、きっとお墓の中だろう
おばぁちゃん
出来の悪い孫でゴメンね
いままでありがとう


