今年の東京大学の入学式で、上野千鶴子さんが新入生に祝辞を送りました。

 

大学医学部の女性及び浪人生差別の話からはじまり、新入生の置かれた環境、そして大学でなにを学ぶべきか。素晴らしい話だと思うので、全文読んだことがない方はご一読ください。

 

上野千鶴子さん祝辞、全文

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

 

この祝辞を聞いて、男子学生の一部が反発したという話を聞きました。上野さんはその後のインタビューで、祝辞では言えなかった少し過激なことを言っています。

 

インタビュアー:反発した人の中には、東大男子学生ら若い世代も多くいました。
 
上野さん: 「驚きはありません。保守的なおじさんのような考え方をする18歳は大勢います。東大生のバックグラウンドを見ればその理由が見えてきます。出身校が中高一貫私立男子校の生徒が圧倒的に多数を占めています。もっぱら経済的に恵まれた家庭で、専業主婦の母親に全力でサポートされてきている。目の前に女子がいない環境で、父親と経済的に対等でない母親を見て育つ。偏った女性のイメージを上書きする機会がないまま大学に入ってきたのでしょう」「現に共学の男女、別学の男女ごとに性差別意識を比較したら、男子校生徒の差別意識が最も強いという研究結果があります」
 
また少し違った観点からも。今注目の落合陽一さん、開成高校出身です。あ、ただ高校からの入学です 笑。動画の中で落合さん「開成出身者は東大に入っても開成出身者だけで群れたがる」と言っています。

 

落合陽一 開成高校時代を語る

https://www.youtube.com/watch?v=F92Ld67emOI

 

戻って上野さんは東大は多様性に拓かれた大学と説いています。

 

「言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。東大には、在日韓国人教授、姜尚中さんも、高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろう二重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。」

 

多様性を受け入れること、それこそすべての差別から自由になることだと思う。一方で男子校、女子高という特殊な環境で育ってきてしまった子供たちは、歪んだ価値観を持ち、自身たちの出身amuruniだけを信じて群れる。男女別学で学んでいる人達は、自分たちが外からどのようにみられているのか、少し冷めた目で自分たちを見てみる必要があるということだと思う。

 

全国の公立男女別学高校は、少子化や男女共同参画社会基本法に沿って瞬く間に共学化されていった。一方で都内私立中高では、男女別学が(未だに?)多い。そこには色々とポリシーはあるだろう。だが一番の理由は男女別学のほうが進学実績がよい、ということに異論がある人はいないはずだ。どんなきれいごとを言っても色恋沙汰は受験の敵、これは昔からの真理である。ただ、それは時代錯誤の産物でもあるのだ。

 

堅いことを書いたが、以前ブログに書いた妊娠トラブルを起こした東大生2人も、元カレの家で放火した東大生も、最難関男子or女子高出身者でした。私本気で、「実践:異性との付き合い方」という授業を男子校、女子高でやったほうがいいと思うよ 笑。

 

よく中高一貫校に行くと価値観の多様性にふれられないことがデメリットであると書いてある。ただその言葉は漠然としてよくわからない。それはブレイクダウンすると上記のようなことで、東大の入学生祝辞でチクリと言われるほど、現在懸念されていることなのである。

 

首都圏の大手塾と私立中高一貫校はこの20年、タックを組んで大学受験エコシステムを作り上げてしまった。中高一貫校出身者はこぞって東大を目指すが、これ以上中高一貫校出身者が東大に詰めかけるようなら、多様性が極端に低下し、東大自体がオワコンになるということを意味するに他ならない。そうならないために、AO入試などをやっているが、こちらも少しうまくいっていない。

 

受験制度改革なども進んでいるが、本当に頭のいい人を集めるには、大幅なゲームチェンジが必要かもしれない。公的な高等教育への貢献がない完全中高一貫校からは、国公立大学の受験資格を剥奪するとかね 笑。冗談だけど。

 

 

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