今日はスクハラといじめについて。
最近こんなニュースがありました。
私立校のスクハラを野放しにしていいのか?
https://president.jp/articles/-/29331
中高一貫校は6年間で1割が転校・中退
https://www.news-postseven.com/archives/20140128_237416.html
また、自治体が私立中高から公立校への転校数を集計したことがあったみたいですが(10年前くらい?)、私立校側からクレームが入ったため、現在は紳士協定として集計はしないということになっているということです。コワE~ 笑。
中高一貫校では、勉強についていけなくなった子たちは高校進学をあきらめることが勧告されることが結構あるようです。もちろん私立中高一貫校も教育機関ではありますが、同時に営利団体でもあります。そのため法に触れないことであれば、なにをしても許されることになります。上のニュースは、コンプライアンス的にはグレーですが、だからって都合がいいときだけ自治体に助けを求めるのは虫がいいと思います。B to Cで起きたトラブルなので、普通に民事裁判で争えばよいのではないでしょうか?生徒のトラブルでもありますが、消費者トラブルと受け取ることもできます。
私立中高一貫にとって、親と生徒はお客さんであり、同時に商品でもあります。お金を払ってくれて、その上成績が良い子は、また生徒を呼び込む宣伝材料になる。成績が悪ければ、お金は入ってくるが、商品価値は低い。なので退学勧告をする。そのほうが大学合格実績(具体的には難関大学への合格率)がよくなるので、優秀な生徒を集めるには都合がいい。そういう正のサイクルを生み出すための犠牲が退学勧告ということになる。
最近は中高一貫のいじめ問題も隠し切れずにニュースになっていたりする。元農水省事務次官の息子も、難関中高でいじめにあっていたことが事件の発端らしい。早期教育によるゆがみ、自己肯定感の低い生徒がいじめを起こすため、公立よりもいじめが多いと言っている人達もいる(これでも私立中学を受験しますか?/出羽隆)。
ブログでは、なにか中学受験すれば人生バラ色みたいなことを書いている人達がいる。それを見るたびに仕事でも同じことあるなーと思う。
A社はXという分野の製品でシェアが高い企業である。だが最近Xの売上が伸び悩んでいるため、社内にプロジェクトチームを立ち上げてYという分野の商品の開発を手掛けることになる。
そうすると不思議なことに、Xの分野の製品を馬鹿にし始める派閥が出来上がるのである。「あんなもの時代遅れだ」「あんなもんいまだに売っても無駄じゃね」「これからはYの時代だ」。
ただ時は流れてYの開発が後期に入ってくると、結局Xの開発の時と同じ問題が起きたり、思っていたよりも市場性は低いことがわかったりする。隣の芝は青いというのはよく言ったもので、現実を見てしまうと以前よりキラキラしていなかったりする。
でも人間は馬鹿だから、「いやそれでもXよりはまし」とか「Yはやっぱりすばらしい」と自分を納得させにかかる。こうなるともう現実など見えていない。Y教のはじまりである。会社でもまじでこういうことあるから困る。もうちょっとプレーンに物事評価できないものかね。
中学受験へ向かっている親を見ると、まさに今Yの開発を始めているところなんだろうなと思う。「いやそれでも公立よりはまし」「やっぱり私立はすばらしい」なんかはブログで使いまわされたレトリックですね。まぁお金300万ぶっこんでるんだから信じるしかないよね、その宗教。ちなみに300万円は受験の時にはもうほぼ払い終えているので、サンクコスト(すでに生じてしまった費用)となり、その額とかけた時間が親を通じて子供のプレッシャーそのものとなっている。
また最近のニュースでは、子供に私立中高一貫→私立大学を出させると、自分が大学を卒業することで得られた金銭的なインセンティブをすべて食いつぶしてしまうという試算もある。うちは世帯収入1500~2000万の間がだそれでも子供に全部私立行かれると厳しいなと試算される。中学受験の主役が専業主婦の母親ということを考えると、その旦那さんはそうとう稼いでるんだなーといつも思う。まぁお医者さんの子供とか多いみたいだし、私の学生時代の家庭教師先も弁理士さんだったな~。
今日は中受の内包するリスクについて書いてみた。
今日のひとこと:塾情報の情報強者になるまえに、もっとおおきな教育の現状と家計の情報強者たれ。