3月は卒業式シーズンですね。

私の勤務する通信制高校も、今日が卒業式でしたおねがい

通信制高校に通う生徒さんは、さまざまな理由から全日制の毎日通う高校を選ばなかった人たちです。

毎日登校して授業を受けるかわりに、毎月期限までにレポートを提出し 規定数の出席をし試験を受けることで 単位を取って卒業することができます。

毎月きちんと期限を守ってレポートを提出することができ、早々と卒業を決めた子もいれば、遅れ遅れでどうにかこうにかやっとの思いで卒業できることが決まった子もいました。


そんな皆の、今日はハレの日。
毎年感慨深いものがありますえーん
ちなみに、卒業式も出席は自由です。



卒業生のAさん。
人が大勢いるところが苦手です。
(卒業式は、広域通信制の各校の卒業生が集まるので、保護者も入れると200人以上の人が卒業式会場にいます。)


Aさん「私さ、小学校も中学校も卒業式出てないから初めての卒業式なんだよねアセアセ

私「そうなんだ!?じゃあ人生初の卒業式だねぇ!おめでとう」ウインク

Aさん「どうしよー。あんなに人がいるとこに座ってたらパニックなっちゃうかも…具合いが悪くなっちゃう(>_<)」

私「じゃあ会場の後ろの保護者席の後ろの方に席を作ろうか?お母さんと並んで座ったら?」

Aさん「いや、でも…迷う~どうしよう。皆のとこに…でも…ショボーン

小さな女の子のように、服の裾を握って立ちすくむAさん。

私「そうか。皆のところに座りたい気持ちはあるんだ?じゃあ一緒に行ってみる?」

Aさん「えーでも、すぐに先生たちの席に行っちゃうでしょ?そしたらムリムリえーん

私「よし、じゃあ私隣にずっと座ってるよウインクで、気分が悪くなったらすぐに言って。退室できるから。起立とか名前を呼ばれたときの返事とかも、無理ならしなくてもいいよ。どう?それなら前に行けそう?」

Aさん「…それなら。前に行って座ってみようかな…」

私は、Aさんの手をぎゅっと握って卒業生の席に連れていき、Aさんの隣に座りました。

小さく震えるAさんの手を 「大丈夫だよーニコニコ」とにぎりながら。
息が苦しくなってきたら一緒に深呼吸しながら。
「あとちょっとだよー。」と、励ましながら。

こうして、どうにかこうにか卒業証書授与式を無事に乗りきったAさんでした。キラキラ



その人の越えるハードルが高いのか低いのかを決めるのは、周りの人ではなく その人自身です。

他の人にとっては何でもない簡単なことかもしれない。
「なんでそんなに簡単なことができないの?」
「レポートなんて、やればいいだけじゃない。なんでやれないかな?」

やらなきゃいけないことはわかってる。
わかっているけどできない。

それは本人もすごくツラいんです。

私ができることは、ハードルの越え方を一緒に考えて 越えられそうな気持ちになる方法を考えて、待って、必要なら手を貸して、その人が自分で越えるのをサポートすることです。


誰かの手を借りながらでも、なんとかしてハードルを越えることができた という事実が、その人にとって生きていく上で大きな自信と力になるから。





卒業おめでとう。