私たちは、どの様な思いで名前を呼んでいるだろうか?
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名前とは「呪」である。
「のろい」と書いて「しゅ」と読む。
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これは古典の言葉なので、呪われた名前がついていると言う事ではない。
呪とは、形のないものを第三者が言葉によって縛ることをいう。
現代の言葉に置き換えると、概念化という意味だ。
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私たちは、コトや時間に名前を付けることによって、
見えないものに言葉を与えてさも、あるかのようにわかることができる。
言葉がイメージを作るのだ。
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そういった意味で、私たちに着けられた「名前」は、
この世で一番短い「呪」であるといえる。
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伝統芸能の世界では、襲名して、名前を引き継ぐが
「格」を表すためには適当なのだろう。
ビジネスネームや芸名も、なぜかしっくりくるのは
その言葉のエネルギーに支配されているから。
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私たちは、この「呪」に知らず知らずに影響を受けている。
例えば、肩書、役職、役割。
貼られたラベルの通りになってしまう。
そして、自分自身の名前にも。
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作家の冲方丁が私見ながらも、
動物の単位のつけ方について考察をしているので紹介しておきたい。
牛豚は1頭、鳥は1羽、魚は1尾、人は1名。
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いずれも、死んだときに残すものと一致するという考察だ。
個人の考察だとしながらも、なかなか唸ってしまう考察だ。
人は死んだら名を残す。
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概念化して言葉を与えることで、
その言葉でエネルギーで意味を与えていける。
だからこそ、言葉の使い方はとても大事なのだ。
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で、あるならばできるだけ、やさしく美しい言葉を
「意識的に」使っていけるほうが良いのではないか。
言葉は精神の始まりなのだから。