しばらくブログもお休みしている間に、季節はもう真冬になって、大変なことばかりだった2011年ももうおしまいです。
東日本大震災のときは、私も実家が宮城県でしたので大変心配したのですが、なんとか大きな被害もなくここまで来ました。未だにご苦労されている多くの被災者の方々の事を思うと心が痛みますが、何とか日本中が助け合って乗り切れればいいなあと思うばかりです。
ところで、以前この欄に、コペンハーゲンのチボリガーデン の事を書いたことがあります。クリスマスももう過ぎてしまったのですが、この時期になると未だに、イルミネーションの煌々と輝くチボリの風景を思い出すのです。
その記事の中で、こんな事を書きました。
『デンマークの殆どの人々にとって、チボリは思い出の場所です。』
ここは昔からの子供たちの憧れの場所であり、ここに遊びに来るのがみんなの夢でした。幼い頃に親に連れられてここに遊びに来た思い出をみんなが持っているのです。
日本人にとって、こういう場所が果たしてあるだろうか?と、ふと考えてみますが、思い当たりません。人口もテーマパークの数もとても多い日本にとって(デンマークの人口は500万人程度です)、チボリの様に皆の郷愁を誘う共通の場所はもうなくなっているのですね。
この思いは今でも変わっていないのですが、でも、あの地震の後に、"みんなの郷愁を誘う共通の場所"がひとつあったなあ、と気がついたのでした。
それは、海。
海水浴場や、波と追いかけっこをする打ち寄せる砂浜や、磯遊びをする浅瀬。
島国に住む我々にとって、その場所は違えど、誰でも海辺での思い出を持っていると思うのです。
でも、東北のあちこちで、思い出の海は消えてしまいました。思い出の砂浜はがれきや漂着物に覆われ、海辺の集落や松林は大きく姿を変えてしまいました。
そして何より、海に安らぎを求めることができなくなった人たちがたくさんいるのです。
これはとても悲しいことです。
でも、前を向いていかなければならない。
何年かかるかわからないけれど、これはきっと取り戻せる思い出であり、またいつか、子供たちの世代みんなと共有できる思い出の場所がよみがえると信じています。
みんなでがんばって、来年は良い年にしたいですね。