先月、コカ・コーラ社の「PlantBottle」についての記事を書いたのですが(こちら) 、米国本社のプレスリリースから遅れること約1ヶ月、12/17に、やっと日本コカ・コーラがこの植物由来ペットボトルの導入に関してのプレスリリースを発表しました。来年の3月から「爽健美茶」と「爽健美茶 黒冴」、続いて4月から「い・ろ・は・す」に採用だそうです。
なかなか微妙ですね、コレ。気付いている人は気付いていますが、この2製品のペットボトルって超軽量です。
スチル(無炭酸)の飲料なら耐圧・ガスバリア性の要求が低く、薄肉・軽量化が図れるので、植物由来樹脂によるコストアップも最低限に抑えられて、且つ既存の日本でのエコ・イメージ商品展開とマッチする、という戦略なのかなあ、と思います。
でも、出来れば一時のアドバルーンで終わるのではなく、多少時間が掛かっても、コア・ブランドの「コカ・コーラ」製品を含んだ、全製品への展開を計画して欲しいですね。
日本では、企業のイメージ戦略で、シンボリックな一部の製品のエコ・パフォーマンスを誇示するようなものが多いけど、本当は、そういうスポットな取り組みでは意味がないし、成熟したエコ・コンシャスな消費社会とは言えません。
目立たなくても、大量消費の分野でのエコ・パフォーマンスを上げることが最も大事だと思うのです。
今回のコカ・コーラ社の「PlantBottle」が、そのトリガーになればいいなあ、と思いますね。