アイルランドは2002年からレジ袋税(The Plastic Bag Levy)を導入しています。

導入当初は18セントだったのですが、2007年に22セントに値上げし、最近この制度も定着して再度ゴミの量が増加傾向にあるというので、来月に倍増の44セントにする法案を提出する事になったそうです。

44セントって、今日の円~ユーロのレート(1ユーロ131円前後)で計算しても58円じゃないですか。結構なお値段ですよね。凄いなあ。ヤル事が徹底しています。


でも、このレジ袋税は除外規定があって、70セント以上で販売される再利用可能なレジ袋には課税されないのです。多分実質的には70セント以上で売られているレジ袋が多いのだろうなと思います。

因みに、生分解性プラスチックのレジ袋を優遇する等の規定はないそうです。まあ、生分解性の袋がきちんと分別・回収されて土に埋められたりコンポストに投入される保証はないし、仮に分解しても時間が掛かるものなので、優遇制度がないのはもっともな話だと思います。生分解性プラスチックは日本では企業イメージのアップの為に使われている傾向が強いのですが、きちんと実利で判断しているのは立派ですね。


70セントって上記のレートだと92円ぐらいなので、一見高いかな?と思ったけど、良く考えてみると、ちゃんと丈夫な袋だったら許せるかな、とも思うのです。

最近日本のスーパーでは軒並みレジ袋が有料になって、以前は無料で配っていたレジ袋を5円で売っていたりしますが、もともと無料だったものを何の改善もなく有料にするというのは消費者視点から言えばちょっとおかしいと思うのです。5円払ってレジを通って、台で袋詰めを始めたら、お豆腐の容器のカドなんかで簡単にその袋が裂けちゃったりすると、いくら5円でもちょっとムッとするのです。お金取って袋を売るんだったら、もうちょっと高くてもいいから、せめて5~6回は使い回せる様な袋にしないと。


最近は1000円~3000円ぐらいで色々なエコバッグが売られていますが、そんなに立派なものでなくても、一枚100円程度で印刷デザインを凝らした、少々厚手で使い回しが出来るシンプルなプラスチック袋があちこちで売られていたら、その方が楽しいかも知れませんネ。