新聞の社会面の下には、時々色々な製品のリコールの告知広告が出ます。今朝もピップフジモトの、「いびきクリップ」とかいう製品の販売中止、回収の記事が出ていましたネ。
まあいびきクリップぐらいなら可愛いもので、もっと怪しい商品が沢山世の中には出回っているのになあ、と思うのは私だけではないと思うのです。(ところで、マイナスイオンっていう用語は学術的には存在しないって知ってた?)
その点ではピップの対応はまだ正直でよろしいと思うのですが、この手の広告の常として、リコールの告知広告内には会社のロゴマークやらブランド名やらを全く記さないのですね。何でなんだろう。
ヨーロッパなどでもこの手の広告は新聞に出るのですが、もっともっと派手です。会社のロゴなどは堂々と使って、「Important Notice!」「For Model xxx-1234 Users」とか何とか書いて、何とかしてその製品の所有者の目に留まって欲しいと言う努力が伝わって来るのであります。
これはどうも、そういうアピールもきちんとする会社の方が、消費者保護を第一に考える立派な会社だという風に認知されるという事のようです。(まあ、訴訟対策もあるのかも知れないけど----最大限の被害拡大防止策を取ったか、というポイントで)
日本はと言うと、一応義務だから広告は出すけど、会社の評判が落ちるといけないからロゴマークを出すのは止めて、普通の印刷の文字だけ、という態度ですね。しかも昔から、各社揃いもそろって。
でも、受け手の感覚はどうなんだろうね。昔と違ってモノが氾濫している現代では、一般消費者はもっとちゃんとメーカーの行動を見ていると思う。リコールがあった、という事実だけで印象悪くするほどメーカーを表面的にしか見ていない、という訳じゃないと思うのだけどな。
色々なマーケティング手法の情報をあちこちで見聞きしますが、リコール告知の刷新はいつ起こるのでしょう。どの会社がリードするのかな。これは猫の首に鈴をつけるような活動なのかな?