イタリアに行くと便座のないトイレがあるという話を時々聞きます。かくいう僕も、もう何年も前だけど、初めてイタリアに行った時は、その洗礼に遭ったのです。


到着早々の仕事を終えて夜遅くに車での移動があったのです。フィレンツェ郊外のモーターウェイ(あ、アウトストラーダと言うのだった)のサービスエリアで、トイレに入ったのです。

そこは結構大きいトイレだったのですが、20室ほどあろうかという個室の、便器という便器にみんな便座がなかったのです。全部チェックしたのですが、ものの見事にないのです。何だこれは?!イタリアの盗賊は、何が悲しくて便座など盗むのだろう、と思いました。


とはいえ、その先まだ数時間のドライブがあったので、背に尻はかえられず(?)、仕方なく腰を宙に浮かせて、あたかもそこに見えない便座があるかのような姿勢で事を済ませた僕なのでありました。この当時、まだ「エア便座」という言葉はなかったと思います。今でもないと思うけど。


幸いその後普通のレストランなどで便座のないトイレには遭遇しませんでしたが、トイレに入る度に便座があるのを確認してほっとしていたのを覚えています。