昔は紙の辞書派だったのです。紙の辞書の一覧性には電子辞書は敵わないだろうと思い込んでいたのです。
でも、あるとき、たまたま初売りで5000円のセイコーの電子辞書を買い、使い始めた途端、うわ、なんでこんな便利なものをずっと使わなかったんだろう!と後悔したのです。以来電子辞書は手離せなくなってしまいました。今はカシオの多コンテンツの電子辞書
を愛用しています。これがないと生きていけない私。
電子辞書は出張にも必需品になりました。
海外に行くのに辞書は必須です。でも、何冊も辞書を持って行くなどはとても出来なかった。でも電子辞書がそれを可能にしたのです。
広辞苑 を持って行くなんて事は昔はありえませんでした。だって、それってスーツケースにレンガを一個入れて行くようなものじゃないですか。
ところで、電子辞書を手にする前は、出張のお供と言えばGEM(ジェム)の英和・和英辞書
でした。三省堂の小型の辞書です。これには随分お世話になった、というか、紙の辞書を引く回数が激減した今も、未だにお世話になっているのです。
タバコの箱よりちょっと大きいぐらいの一冊に、英和と和英の辞書が入っています。内容も結構詳しく、信頼感があります。和英の部分は漢字を引いたりするのにも使えますから、海外出張以外でも役に立つのです。
(そういえば、成田空港に行く電車の中で、初めて海外出張に出る後輩にばったり会って、彼が「辞書を持って来るのを忘れた!」というので、その場でついGEMをプレゼントしちゃった事もあったのです。彼はそれを今も愛用してくれているだろうか)
電子辞書は便利ですが、未だにポケットに入れたりとか、ふらっと買い物に出たりするときにちょっと持ち歩くにはまだ大き過ぎるし、もし落としたら被害も大きいのです。気軽に持ち運んでちょっと見る時の為に、未だにGEMはその便利さを失わないのです。
三省堂のGEMは大きさの割に(?)高価ですが(現在の価格は4200円)、皮装でページの端面は金箔押しで、ちょっと立派です。電子辞書の無機的なイメージと対照的に、GEMのこういうたたずまいも、旅のお供に持ち歩く楽しみを演出していると思います。
