これは、クリスマスのイルミネーションに彩られたチボリ・ガーデンの門の写真です。安いデジカメでもそれなりに撮れるという一例、かも。
チボリ・ガーデンは北欧デンマークの首都コペンハーゲンにある、世界最古のテーマパーク、というか遊園地です。開園は1843年だそうですからもう170年近い歴史を誇ります。未だに年間300万人以上の人々が訪れるコペンハーゲンのシンボルですが、通年営業している訳ではなく、4月から9月までと、11月からクリスマス直前まで、年のほぼ半分強しか営業していないのです。(だからオーロラツアーなどで北欧に行っても、立ち寄る機会がない人もいるんでしょうね、結構)
デンマークの殆どの人々にとって、チボリは思い出の場所です。
ここは昔からの子供たちの憧れの場所であり、ここに遊びに来るのがみんなの夢でした。幼い頃に親に連れられてここに遊びに来た思い出をみんなが持っているのです。
日本人にとって、こういう場所が果たしてあるだろうか?と、ふと考えてみますが、思い当たりません。人口もテーマパークの数もとても多い日本にとって(デンマークの人口は500万人程度です)、チボリの様に皆の郷愁を誘う共通の場所はもうなくなっているのですね。
チボリ・ガーデンというと思い出すのが、岡田真澄さんの事です。と言っても、岡田真澄さんに面識があった訳ではないのですが。
2006年の夏にスカンジナビア航空でコペンハーゲンに出掛けた時に、日本語の機内誌で岡田真澄さんのインタビュー記事を読んだのです。
父が日本人、母がデンマーク人である岡田さんは、幼少時代をデンマークで過ごした経験を持っていました。インタビュー当時、再婚した奥様との間に小学生になったばかりの娘さんがいた彼は、いつかその娘さんとチボリに来たいと言う希望を持っている、という内容だったと思います。そんな日が来るのも近いでしょう、とそのインタビュー記事は結んでいたのでした。
この記事をで読んで、何か機内でしんみりとしてしまったのですね。
と、いうのも、残念ながら、岡田真澄さんはその年の5月に食道癌で亡くなっていましたから。
日系の航空会社と違って、海外の航空会社は必ずしも日本語の機内誌を毎月発行する訳ではありません。季刊だったり、航空会社によってはわずか年一回の発行だったりもするのです。ですから時には上記の様なすれ違いも起こります。
旅の空で読むにはちょっと寂しいものがあります。
