- 青森ドロップキッカーズ/小学館
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森沢明夫さんの「青森ドロップキッカーズ」を読ませていただきました。
先日読んだ「ヒカルの卵」も面白くて
すっかり森沢作品を狙い撃ちしてる私(笑)
今回のお話は、私の地元である青森が舞台です。
森沢さん、実際に行かれて取材されたのか
もしかして実際に住んでらっしゃったのかわからないけど
やたらと詳しいの、青森について。
特に食べ物、ね。
旬の食材はもちろん、八戸沖合でとれるさばを一押しにして
「八戸前沖さば」としてブランド化してることまで知ってる模様。
そういえば、以前津軽地方を題材にして書かれた作品が映画化されてたなあ。
今回は2人のキーパーソンを中心に物語は進行していきます。
一人は中学3年のひろみ。
名前が女っぽいということがきっかけなのか
学校ではいじめられています。
しかもそのいじめグループには小学校時代の友人がいたりもする。。。
うん、ヘビーよね(笑)そんな中学なんてきついよ。
そんなひろみ、ある時体験教室で訪れたカーリングの魅力にとりつかれ
すっかりカーリングにはまってしまいます。
その体験教室の講師役が柚香さん。
もう一人のキーパーソンでカーリングの選手。
図書館司書をしながら妹と二人、ナショナルチームに参加してるんだけど
ある試合をきっかけに、ナショナルチームは解散することになり
いろんなことがこじれて、「カーリングをやめようか」の事態に陥っております。
そんな中、ひろみはいじめっ子グループに
柚香からもらったスティックを壊されてしまい
とうとういじめっ子グループにはむかうことに。
で、小学時代の友人の雄大がいじめっ子グループにたてつき
ひろみに加勢してくれ、いつものドラマだと
当然、ひろみと雄大がいじめっ子たちをやっつけるって展開のはずが
まさかの二人して殴られ蹴られのサンドバック状態に。
世の中って厳しいのね(笑)
主役でもそうそうには勝たせてもらえないのね。
ま、そのことがきっかけでひろみへのいじめはおさまり
ひろみをいじめっこに立ち向かわせたカーリングの魅力に
雄大もいつしかはまっていって。
ナショナルチームが解散して、チームメイトがいなくて
試合に出られない柚香姉妹と、ひろみ雄大の4人で
草大会に参加することに。
その試合では一回戦で因縁のチームと対戦することになり
柚香がずっと心にわだかまってたことが
ひろみたちとカーリングをするうちに
本当の意味で仲間を信頼するってことを理解できるようになるの。
ひろみと雄大はカカーリング部のある高校に進学し
本格的にカーリングをやっていて。
高校生日本一を目指した決勝の舞台に二人して立っているんだけど。
勝つか負けるかの最後のショット。
このシーンでの、雄大のとった行動に本当に感動しました。
ひろみをいじめっこグループから守ろうとした時もかっこよかったし
青春だな!って思ったけど
ここ、すごいね。
あまりにも素晴らしいのでネタバレ大魔王の私でも
詳しく書けません(笑)
どんなドラマがあるのか知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。
ほんとおすすめです。
カーリングって、いつしか冬季オリンピックで
日本でも注目されるようになったのって最近ですよね。
昔はそんなの知らなかった。
でもチェストと同じで、体力的なことより
作戦とか駒の置き方、投げ方のテクニックなんかは
若さゆえより中年になったころがピークと言われてる競技なんでしょ?
両若男女できるスポーツっていいよね。
まあ、氷の上でのものなので
季節とやれる土地柄を選ぶのが残念だけどね・・・・
スポーツで勝てる要素に性格の良さは関係ないと思うんだけど
こういう作品を読むと、心のきれいな人に勝たせてあげたいなあと
日本人の判官びいき的なことを言ってしまう私でした。
カーリング、やってみたいなあ。
こんだけ青森の描写が上手なら
津軽を舞台にした作品も読んでみたいですね。
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