垣根涼介さんの「ワイルド・ソウル」のご紹介です。
上下巻のボリュームある本ですが
ものすごく引き込まれ一気読みし
内容の濃さに読み終わってしばし放心してしまいました・・・・・・
これ、ものすごいです。
感動しかしないです。
「この本、面白かった」と話をしたら
読書一家である父に母に
この作品を読んでいたようで
さらには弟まで
「知ってる!読んだ!面白いよね!」となり。
しばしこの本について家族で話し合うという
我が実家始まって以来の事態になったという
伝説の作品です。
我が家はみんな本が好きだけど、でも好みはあって。
それでも家族全員面白いと思ったわけで。
世代や好みが違っても幅広く面白いと評価してもよい作品ではないかと思います。
この作品は、たまにドラマにもなるブラジル移民を題材にしておりまして
国の無責任な移民政策による被害者たちの怨恨を
政府にぶつけるというお話です。
私は不勉強なもんで移民についてほとんど知らなかった
1960年代にブラジルに移民された方たちの実情。
だからブラジルには日系人が多いのねと
変なところに最後納得してしまったけど。
あまりにも過酷な状況の描写に
「本当に日本政府はブラジルに日本人を移民させたのか?」と
疑問にさえ思ってしまった。
ほんとひどいことするなって憤りを感じてしまった。
前半はブラジルに移民してからのお話が綴られていますが
あまりのリアルさと過酷さと非情さに方針するくらいの衝撃を受けます。
そして後半は、その怒りをどう政府にぶつけるのか?
計画はうまくいくのか?そのあたりにドキドキします。
さすがに日本は法治国家ですもんね。
テロみたいなことは簡単にはできないですよね。
かなりテーマは重厚ですが
でも痛快なテンポのよさと
垣根さん独特のキャラクターの明るさとで
軽快に読み進められます。
私はすっごく頭使って思いのほか疲れてしまったけど(笑)
最後も十分納得できる形で物語は終わりますし。
私はなあ。
だいたい飛行機が好きじゃないし
家のまくらと布団じゃないと眠れないので
海外に移住なんて考えられないし
たぶん無理だろうな。
日本で、となりの市に引っ越しするのも考え躊躇しちゃうくらいだし(笑)
以前、ドラマで満州への移民を題材にしたお話を
満島ひかりちゃん主演でやってたけど
あれの最後も「日本政府、ひどすぎる!!」と憤ったもんね。
移民政策、ほんとに悪政策だったんでしょうね。
今ではそのことに触れないですもんね。
ぜひぜひ多くの方に読んでほしい本です。
ぜひ一部分だけでも教科書に載せてほしい。
そんなおすすめな作品です。