林真理子さんの「フェイバリット・ワン」を読ませていただきました。



なんだかんだいって、林さんの作品、ほとんどすべて読んでるし

なんだかんだ林さんを好きな私。


でも、林さんの作品には珍しいラストで

珍しく、ものすごく後味悪い作品です。


なんかの雑誌で連載されたときは

ものすごい反響だったらしいんだけど・・・・・

それ、本当か?と思ってしまった(笑)




林作品にしては、しょっぱなから現在の設定らしいんだけど

どうみても、この主人公からはバブル臭しかしないの(笑)

だったらいつもの感じで、バブル全開にすればよかったのにね。


しかもやたらと「若さ」を強調し

主人公の友人らはみんな20代前半で結婚妊娠するんだよね。

それが幸せとでもいいたげに。

でもちっとも幸せに描かれてないじゃん。

これ読んだら、若くして結婚ってどうなの?と思う人もいるよきっと。



主人公夏帆は、なんとなくデザイナー関係の仕事をしてるOLさん。

そんな時、友人の愛に誘われて行ったお笑いライブで

親しくなった芸人の智行と付き合いだすの。

駆け出しの芸人だから、智行は貧乏で、しかも元カノとの間に子供がいて。

その元カノに押し付けられ、智行の子供の面倒をみる夏帆。


この段階で、この女、ばかでしょ?としか思えない。

他の女との子供を引き取るあたりの話がイリュージョンだよ。

ありえないでしょうに。

しかもそれを自分の両親に面倒見させてるの。



で、自分でも才能はないと言いながら。

誘われて簡単に転職しちゃうし。

その転職先の社長の紹介でお金持ちの愛人になっちゃうし。

愛人の奥さんにばれて、手切れ金で貰ったお金で

ネット販売の会社を立ち上げるんだけど

それも学生時代の友人をしっかり巻き込んでて。


お前はどこで頑張るのかね?と思ってしまった。

友達の愛の彼氏に取引を持ち掛けられ

愛の携帯に入ってる、愛の彼氏のスクープ写真を

愛の携帯から削除しちゃうし。

でも、ちゃっかり愛の彼氏には

結果として自分のほうの要求をのんでもらっちゃってるじゃん。


友達を裏切れない、とかいいながら

いやいや裏切ってますよって感じなのがね。

いただけないし。


いつもの、ありえないけど

どこか突き抜けてるから許せる主人公像がまったくなくて

ラストも、別に付き合って終わりでよかったじゃんってところに

ちょっと不満かな。

智行を出す必要あった???

智行ってそこまで夏帆を好きじゃないじゃんね。



それに。

バブル時代じゃないのに、バブルっぽでしょ、それこれ。

林さん、さすがに20代の話は難しいと思うから

自分が20代だったころを描いたり

60代なのに美魔女すぎて

40代にしかみえないわー的な作品のほうがよかったかも。



初めて読む林真理子作品がこれだと

林さんの作品を勘違いするから危険です。

「白蓮れんれん」とか文学的な要素満載の良い作品あるんで。

個人的にはそっちをおすすめします。