樋口卓治さんの「失敗屋ファーザー」を読ませていただきました。
もう読みおわり、一番に思ったのは
すっごい面白かった!!!ですね。
このお話、かなり私好みです。はい。
樋口卓治さんの作品は、実は今回初めて読みました。
ほんとたまたま、図書館で目に留まり
ほんとたまたま、借りてもいいかな~ってふらっと借りた(笑)
樋口さん自体を、実は存じ上げてもいなかった私なので
樋口さんがどんな作家さんなのかはもちろん
年齢も出身も一切のまったくの何も情報なし、
作品のあらすじもまったく知らないでよーいどん!で読んだ作品でした。
タイトル通り「失敗することが仕事」のシングルファーザーの父のもとに
ある日「お父さん検定」なる通知が届くところから物語ははじまり。
その検定に合格しなければ、一人娘の親権を奪われるとあって
「理想のお父さん」目指してシングルファーザーが奮闘するというお話で。
父親検定や父の「失敗屋」ってお仕事のこととかもろもろの設定がとても面白いし
昔からある父子家庭の問題という題材を、色あせないお話にしてて
一気に読んでしまいました。
「失敗屋」っていうとなにそれ?って思うでしょ。
自分の失敗を通じて会社の人間関係を修復する失敗のプロフェッショナルなんだって。
もともとこの主人公のシングルファーザー一郎は仕事で失敗しまくってるんだけど
一郎が失敗すると、それをきっかけにかえって仕事の効率があがったり
人間関係がよくなるっていうことに気が付いた人材会社の社長が作ったポジションで
日本で一郎一人しかいないらしい。
「わざと失敗して、どうやって人間関係よくするの?」って思うでしょ。
私もはじめはどんな仕事か分からなくて疑問符ばっかりだったけど
読んでいくにつれ、これって素敵な仕事だなって思えたよ。
確かに土壇場のハプニングが起こることで、その場が一致団結するってことはある!
それを仕事にするってほんと面白い発想だよね。
話が進んでいくうちに娘清江との秘密や
父親検定の内情というのか、そもそもだれがそんなことを仕組んだのかが分かってきてね。
娘も成長するけど。父親も成長するもんなんだなって(笑)
私は単身赴任の父親と一緒に二人で生活をしてたことがあるのですが
その時のことを思い出しましたね。
ほんと小さいことで喧嘩したり。
二人して家出したり。
二人暮らしで二人とも家出したら、それって家出って言うのかね?(笑)
自分は一生娘だから、お父さんの気持ちに疎いところがあるけど
あの時、お父さんってこの一郎みたいに思ってたのかなとか
ちょっと想像してしまった。
お父さんが娘と向き合うのって難しいと、世のお父さんは思うかもしれないけど
娘は娘で、同じようにお父さんと向き合うのがとても難しいと思ってるもんです。
この父娘は、きちんとお互い向き合っててうらやましいですね。
物語の後半にはお母さんのことも出てきて
ちょっとほろり。
電車の中だから我慢したけど、家で読んでたら泣いてたかも(笑)
上川隆也さんとか寺脇さんあたり主演でドラマ化してほしいわ(笑)
読み終わって、作者紹介を読んでてはじめて知りましたが
この樋口卓治さんって放送作家さんで
「笑っていいとも」とか「Qさま」とか「お試しか!」
「お願いランキング」「関ジャニの仕分け」などご担当された方で
作者デビューは2012年なんだって。
へー。才能ある方はなんでもできるんだね。。。。。
ちょっと他の本も読んでみたい。