堀川アサコさんの「幻想郵便局」を読みました。


日記堂と同じく、ハードカバーの挿絵の可愛さと
作者が同郷だったので読んでみようかな?の1冊。
日記堂は読み出しからちょっとはまり切れなかったので若干の不安はありましたが
これ、面白かったな~。


お話は、主人公アズサが就職浪人し、
そんな時にアルバイトが決まるんだけど
それが山の上にぽつんとある不思議な郵便局で。
そこで出会う不思議な人々と、不思議な出来事を描いてるファンタジー小説。



読み終わった感想は。


神様って怖い。
神様って怒らせたらだめだわ。
神様はみてる。


という小学生レベルの私(笑)


後半のネタバレになるんだけど、この郵便局ってね。
もともと社があったところに、社を壊して建てたところで。
その社の神様が怒って、この場所を取り戻そうと仕返しにくるんですよ。
そのきっかけがアズサで、アズサは大事なものを探してる郵便局から
探し物が得意と履歴書に書いたことで指名されバイトすることになったていなんだけど
後半推理すると、なんとアズサをバイトとして送り込んだのは
実はこの神様だったということが判明。
アズサと霊の真理子さんとの交友もよく見てるし。


郵便局から社を取り返すところは圧巻の神パワーを使ってて
怖いくらいだし。
でもでも。
最後には神様の恩情もわかる。
厳しいだけじゃないのよね。
なんか神様にはかなわないなーと思ってしまいました。



主人公のアズサは「なりたいものになればいい」という理解ある両親に育てられたけど
なりたいものがわからなくて就職浪人してるんだけど
就職浪人って暗いイメージなのに、すごくまっすぐで素直でのんびりしてる。
なんかそんな主人公につられてしまうのか、
自分も読みながらどんどんこのファンタジーの世界へ引き込まれていきます。
バイト先の郵便局があの世とこの世の境にあって
霊界への入り口的なもので
そこで働く人たちも不思議な人たちで、おかしいことこの上ないと思うのに
なんでそういうのをアズサがすんなり?というか、怖がらずに受け入れたのか
そもそも霊界の入り口が郵便局って???って不思議さが残りますが
そこは大目にみてもいいと思う(笑)
でも名前だけ郵便局で、特に郵便局らしい描写はないから
霊界との入り口は郵便局であるという設定ににこだわらなくてもいいのかも。
ここではたまたま郵便局だったくらいのとらえ方でいいのかな。



とにかく登場人物のキャラクターが素晴らしく面白いし
中でも霊の真理子さん、霊なのに怖くはないしむしろ出てきてほしい最高のキャラで。
これ、ホラーでしたっけ?の心霊話ありの。
途中、あれ?やばいやばい!のシーンありの。
まるで進撃の巨人でしょうか?のシーンありの。
うわー、神様の怒りって怖い!のシーンありの。
最後、ええ?このサスペンスばりの物事がつながっていくスリルすごい!
のシーンありで。
3人か4人くらいで同じお話を連作してるかのように
作品の方向性というか、タッチがバラエティ豊かな展開でしたね。



最後が、すごく「あーよかったね」で終われた作品。




続編があるようで(「幻想映画館」)。
それは真理子さんが成仏する際にちらっといってたとこだと思われます。



真理子さんにまた会えるならそっちも読んでみたい(笑)