ドラマの番宣から面白いなと思い、原作も読みたいと思って
図書館でリクエストしていたのが
ドラマもとっくに終わった先週やっと、貸出OKになりまして。
もう忘れたころに図書館から連絡きたもんで
なんかブームに乗り切れなかった感まんまんでございます。


さて。
湊かなえさんの「Nのために」原作の感想。


ドラマがほんとに面白くて良すぎたかな。
原作は、ドラマの世界観には及ばなかったようです。
原作は作品的には面白いと思うけど、常に頭の片隅にドラマのキャストとか
ドラマのストーリーがちらついてしまいました。
ドラマやってなかったらそれなりに読んで終わったと思うんだけどね。

原作を読みながら、これドラマ見てなかったらわかんなかったよなと思うところしばしば。
普通はドラマのほうが軽いんですけどね。
Nのためにに関しては、ドラマは登場人物を丁寧に描いてるし
物語の展開も実に丁寧な感じがしました。

ドラマでは10年前の希美と成瀬の高校生活を重点的に描いていて
高校時代に二人に次々に降りかかる苦難と
この作品のキモである「罪の共有」の部分の流れというか
そうならざるを得なかった二人の心境にほんと共感しましたが
(これに家入レオちゃんの主題歌が流れるとほんと感動し泣きそうになりましたもんね)
原作では、高校時代の島の生活はさらっとしてて
成瀬君の魅力は正直ドラマの半分以下でした。残念。
成瀬役をやった窪田くんが島で黄昏るとことか
二人で自転車で坂を下りたり、海に叫んだりの青春シーンがよかったのに。
原作ではまったくといっていいほど、あの素敵な自然風景を感じず。
これだと後半、なんで成瀬が協力してくれたのかとか
二人の行動に対する理由付けが原作では分からないから
ん??成瀬、どっからでてきた?って感じになりました。



安藤についても、原作を読む限り利己主義にしかみえず。
ドラマだと自分の理想と現実に挟まれていく感じとか
何だろ?ドラマではいいとこの家で素直に育ったが故の利己主義であることが
原作では一切わかりません。なんか勝手な人に思えた。



西崎さんもね。
心の闇が、原作では分かりずらいです。
ドラマの虐待のシーンとか彼のトラウマは半端なく描かれてるので
正直、希美ちゃんと似てるとは思わなかったな。
それぞれ心に傷がありトラウマがあるけど、異質なトラウマっていうのでしょうか。
だから二人が恋人同士に見えることはドラマではなかった。
原作ではその辺がすごーくあいまい。
たぶん同志って感じで書きたかったんでしょうが
対抗馬の安藤の描き方が弱く、失敗してる気がしました。


ラストもね。


もともと原作とは違う終わり方ですとはいってましたが。
ドラマのほうがよかったかな。


島の駐在さんをストーリーテラーのように登場させたことも
この場面が、今なのか、10年前なのかをわかりやすくしててよかった。
ほんとドラマオリジナルはよくできてたと思うので
原作はドラマに劣ってしまったな、と。




なんかドラマのほうが内容が濃くなるパターンてあんまりないですよね?
原作を端折る部分があって話が分かりづらかったりとか
キャストの関係で登場人物の描き方が甘くなりがちなドラマで
原作を超える作品になってるドラマ「Nのために」はおすすめです♪