寒い日が続いていてお出かけが面倒なのを
読書の春を理由に引きこもり読書継続中です。


さて、本日は宮部みゆきさんの「小暮写真館」にどっぷりはまりました。


この「小暮写真館」は社会派推理小説を書いてきた宮部さんが青春小説に挑んだ作品。
主人公が高校生で、おどろおどろしい殺人事件は今回はありません。

お話のあらすじは、主人公が高校生の花菱英一、通称「花ちゃん」。
名字なのに親も「花ちゃん」と呼ぶような、一風変わった家庭に育った設定で。
父が閉店した商店街の写真屋「小暮写眞館」を自宅にするところから物語が始まる。
写真やさんだと勘違いした女子高生から心霊写真を持ち込まれそのなぞを解くんだけど
そのおかげ?で、いつの間にやら、心霊写真の謎を追う羽目になるというお話。


この写真館、前のオーナーの小暮さんの幽霊がでるといういわくつきありで。
ホラーか?って思ったけど心霊写真を切り口にしてるわりに怖くはないです。
花菱一家のお話とか、花ちゃんのともだちテンコちゃんやコゲパンなど
取り巻く脇役の個性豊かで面白いことこの上ないし。
大筋に4つのお話からなりたってるんだけど
どれもホームドラマを見てるようで面白いし、身近にありそうな感じがよかった。


個人的なところで、高校生が主人公なので
いつもの宮部さんの作品にないボケとつっこみがあって
何度も読みながら、花ちゃんの心の突っ込み行間に大いに笑ってしまいました。
文体がライト。このライトさが読みづらいって人もいるかも、ですが
私的には好意的に読めました。


花ちゃんには年の離れた弟の他に
4歳で亡くなってしまった妹がいて。
この妹の死によって、欠けてしまった家族のピースがあることから目を背けてきてたのが
小暮さんの幽霊騒動とか,いろんなことをきっかけに
家族が再度きずなを確認して再生してくところは
泣けてしまいました。


調べたら、神木隆之介くん主演でドラマになってるのね。
花ちゃんて神木君ってイメージじゃなかった・・・・
線の太さある感じだったのに。
花ちゃんが恋する事務員の女性も、成海璃子ちゃんか、うーん。
摂食障害とか自殺しそうな感じじゃないよね・・・
でもどんなふうにドラマにしたのか興味津々なので
レンタルしてきたいなと思ってます。


私も小暮写真館にいってみたいなと思わせる素敵な作品でした。
ここんとこ読んでる作品のなかでは、ランキング1位ですね。
殺人事件のない宮部ワールド、おすすめです(笑)