- 藤原 正彦, 小川 洋子
- 世にも美しい数学入門
小川洋子さんの「博士の愛した数式」を
読まれた方は多いだろう。
私も、去年手にとってみた。
80分という限定された記憶しかもてない「博士」
数学を通しての家政婦親子とのふれあい。
記憶をとどめておけないから
体のあちこちにメモをクリップでとめている
異様な姿。
毎日あっているのに
覚えていないから
毎日初めて会うような緊張感。
人って記憶を頼りに生きているものなのだと
普段、気に留めもせずに過ごしていたことに
気づかされる。
人が生きるのって時にはとても切ない。
「美しい数式」という言葉が
本の中にでてくる。
その美しい数式って何か
「世にも美しい数学入門」において語られている。
また、「博士が愛した数式」の成り立ちも
さらっとだけど語られている。
ある一定の法則を持って並ぶ数たち。
それは永遠に続く「真理」を表していたりする。
そして、あらたな新しい美しい数たちを
見つけ出そう、証明しようとする数学者たち。
なぜか数学者は、不遇な人生を送ることが多い。
「ゲーム理論」でノーベル賞をとったジョン・ナッシュもしかり。
天才数学者といわれながら
長い間、精神分裂症を患い、数学界で黙秘されていた。
難しいこの病気を完治し
「ゲーム理論」を発表してから45年後にやっと
ナッシュはノーベル賞を受賞する。
彼の「ゲーム理論」は
いまや、数学の世界だけにとどまらない。
軍事戦略、経済など多方面に応用されている。
彼の人生を描いた
「ビューティフル・マインド」は
映画化もされている。
何故、それほどまでに数学にこだわり
永遠と考えていられるのか。
残念ながら、私には理解することができない。
ただ、天才と呼ばれる人達の
壮絶な生き方は
とてもドラマチックで偏っている。
数式を「美しい」と思えるようになれたら
また違った人生があったのかしら。
それはそれで、怖い気がするけど。
- 小川 洋子
- 博士の愛した数式
- シルヴィア ナサー, 塩川 優
- ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡