昨日は8月15日。

終戦記念日でした。


終戦から七十七年経ちました。


そして、私の祖父の命日です。


祖父は戦争に行き、戦後シベリアに抑留されていました。


祖父は戦後5、6年経ってから帰ってきたそうです。


昭和9年生まれの私の父は、祖父のことをこう話していました。


外で遊んでいたら汚い格好をした軍人さんが歩いて近寄って来たけど、それが自分の父親だとはわからなかった。

シベリアに抑留されて、戦後5年くらい経ってから帰ってきたので父親の顔の記憶がなかったそうです。



祖父はとても寡黙で、ものすごく怖かったそうです。

怖くて近寄れなかったと話していました。


私が中学生の時に祖父は亡くなりました。

8月15日に息を引き取りました。


終戦記念日に亡くなるなんて、おじいさんらしい。

これでやっと(祖父の) 終戦になったねとおじと叔母が話していたのを覚えています。


たくさん色々な思いをしてきたのだと思います。

だから戻ってきてから戦争の時の話はしなかったそうです。


そしてそんな祖父に話を聞こうとする者もいなかったそうです。


話したくなかったのでしょうし、聞いてはいけないと思ったのでしょう。


8月15日は終戦記念日。

そして祖父の命日。


他の誰の命日は忘れていても祖父の命日だけは、忘れようにない日です。


父が私たちを連れて帰省すると、飼っていた鶏を潰してその日の夕飯に上がっていたなぁ。

昔は鈍行列車で何時間もかけて帰省したなぁ。


遠い昔の記憶です。

8月15日がくるたびに思い出します。