ノワール映画の主人公のように、私は私の道を行く 

「後悔なしに最善を尽くした一人の物語」は後ろ姿で終わる。彼はやることを終えたノワール映画の主人公のように、また向き合う明日に向かって行く。去る1月18日、ユノ・ユンホが発売した2番目のソロミニアルバム「NOIR」(以下、「ノワール」)は、企画意図を意味した単語であり、タイトル曲「Thank U」(以下「サンキュー」)が全身で表現したジャンルを名前とした。俳優ファン・ジョンミンとイ・ジョンヒョンがユノ・ユンホと共に出演した7分38秒分量のミュージックビデオがその定数を込めている。ワシン相談の最後に復讐血戦に至るストーリーで、まもなく<キルビル> <ペア>席だ。

<シネ21>がユノ・ユンホを訪れた理由がそこにある。自分の話を取り出すために映画を借りて、「映画音楽作るように」アルバムに近づいたという彼の視線で映画と出会い、新しい自分を発見するもう一つの方法を見る。インタビュー中、彼はミュージックビデオのシーンがどのような変化を経て完成したのかを説明するために直接動作をして見せたり、携帯電話に保存された数多くの写真や映像リファレンスを見せたりもした。チャットウィンドウとフォトブックに乗って伸びていく無限のスクロールを見て、彼が《ノワール》に注いだ本気を垣間見ることができた

 -2019年6月に発売した初のソロミニアルバムは「True Colors」だった。2枚目のアルバムのタイトルが「黒」(NOIR、ノワール)というのが意味深い。映画ジャンルとしてのアプローチが先だったか。

=最初のアルバムは表に見える私の色に集中した。それから一度も私の内心を正式に、アルバムで見せたことがないという考えをした。よくそのような話をしないか。自分の人生が一方の映画のようだったと。私にも映画のような話があるので、シネマティックなコンセプトを借りてアルバムで解いてみるとどうかと思った。

-その話を盛り込む枠でノワールを選んだ。

=ノワールは黒を意味することもあるが、一人の男の物語を描くのに良い枠だと思った。その中には虚勢もあり、コメディのような瞬間もある。また個人的な考えで、有毒なノワール映画の主人公が愛に純朴だ。(笑) そんな純情がありながらも熾烈に前に進む情緒が出てくると思った。

-イ・スマン総括プロデューサーをはじめとするスタッフたちに各国ノワール映画リファレンスを送ってイメージ作業をしていったと聞いた。

 

=最初に浮上した作品は「ジョン・ウィック」だ。初めて<ジョンウィック>を見たとき、映像美と世界観にも反したがストーリーが触れた。すべてを失った男の悲しみに移った。長くグループ活動をしてくるソロ活動もすることになった、多くの方々に愛されるが否定的な話も聞かなければならなかった自分を思い出すようになったのだ。だから<サンキュー>ミュージックビデオにも恐怖の対象と対戦し、その対象を倒したにも解決されていない一人だけの孤独を取るというストーリーテリングがある。私の人生を比喩した一方の映画のように撮りたい気持ちがあった。他に<貸付><アイリシマン>のような映画ももちろん参考にしたが、<サンキュー>ミュージックビデオではビジュアル的に韓国ノワール映画を筆頭に東洋的な感じをより強く漂わせたかった。色感で<キルビル>をオマジュハン部分もあり、長いアクションシーンを<オールドボーイ>のチャンドリシーンのように撮ってみた。新しいビデオ(SEGAJI VIDEO)のキム・ヒョンスミュージックビデオ監督が具体的なコンティを絞って出て相談した。昨年秋夕連休にも集まって曲が完成する前からシノプシスを組んだ。今バージョンと雰囲気が異なるデモ曲があったが、シノプシスとコンティが仕上げられた後、ユ・ヨンジン理事様がむしろそこに合うように、映画音楽作るように接近した。

 

- 「これは最初のレッスン、もう2番目のレッスン」という歌詞がナレーションのように聞こえた。

=それもデモではもっと明るい感じで、少し牧師の説教のようにするのだった。(笑) 実は私は真剣に話しているのに、他人が「ハプ」して笑うポイントがある。そんなニュアンスを生かし、「ユノ・ユンホは明るいのに、なぜ過ぎた道も少し悲しいの?」と共感できるようにしたかった。もっと哀愁があってほしい。

-ミュージックビデオに俳優ファン・ジョンミンはどのように合流したか。

=<国際市場>にナムジン先輩様の役割で特別出演したのが縁になってファン・ジョンミン先輩様にお願いしたのに快く応じていただいた。私と呼吸を合わせるシーンはもちろん、エキストラの方々までコーチングし、現場の雰囲気を握る姿にたくさん学んだ。