季節は秋に移ろうとしていますね。


大きく開けはなしている窓からは、

涼しい風がはり、

見えるお空は真っ青な高い空。

お庭では秋の虫も気持ち良さそうに合唱中。



ここのところずっと、

体調が悪くて、

やりたいことも、

思うようにできなくて、

やってても、

辛い体を無理に動かしてる感覚で。

なのでイライラがつもっていました。


小さなことでもイライラ。

なんでもないのにイライラ。


私の中のイライラの泉は、

常に満タンで溢れていました。


でもそれを出さずに頑張ってたつもり。


なんとかしないと、と思いながら、

解消させてもさせても、

焼け石に水。


そんなある日、

大事な姪っ子ちゃんに、

無意識に強くあたってしまって・・・


怒ったわけじゃないけど、

表情と語尾が強くなってしまった・・・


普段は優しいひろちゃんが!!


あの時の姪っ子ちゃんの目と、

息を詰めた表情と空気が忘れられない。


それ以来、

姪っ子ちゃんは私には笑わない。

言葉は話してもこっちを向かない。


ほかの家族とは、

楽しそうにしてても・・・


赤ちゃんの時から、

100%優しいひろちゃん、だったと思う(笑)

かわいいし、

守りたいし、

大事にしたいし、

大好きだし。


「ひろちゃんひろちゃん。」


って呼んでくれるたびに、

私の心にジワっと幸せが広がりました。


多分、

姪っ子ちゃんも、

私を好きでいてくれたと思う。


それなのに・・・・・。


落ち込んでいます。

そして、

姪っ子ちゃん、ごめんね。



いろいろなことを考えているうちに、

閉じ込めていた小さい頃の自分の傷まで、

走馬灯のように蘇ってきて・・・


中学校の入学式。

小学校で仲良しだった3人組みの子と、

一緒に行くつもりでいたのに。


当日の朝電話がかかってきて、


「ひろよちゃんとは一緒にいかない」って。


後から聞こえてきた話、


その子達のお母さんが、

「あの子は障害者だから、

 中学校では付き合ったらアカン。」って


私は一人ぼっちで入学式に行きました。



もう少し大人になってから、

20歳くらいだったかな。


入院している4人部屋の隣のベッドに、

新しく入ってきた1歳の男の子。

付き添っていたママに、


私が窓際の方だったので、


「暗いだろうからカーテン遠慮なく開けてくださいね。」


って私が言って、

カーテンを開けてお喋りをしていたら、


その男の子のおばあさんが入ってきて、


ベッドとベッドの間にある、

カーテンをシャァーーって勢いよく閉められ、


「カーテン開けといたら、

 こっちに病気が伝染るやろ。」


って言われた。


他にもいっぱいいっぱい、

思い出した。


心にも血が流れていたとしたら、

きっと私は、

出血多量で死んでいると思う。


色んなキズを、出来事を、

消しゴムで消せたら、


今回の姪っ子ちゃんのことも、


あの一瞬を、

消しゴムで消せたら、と思う。



人生に消しゴムがないのは、

きっと、

やり直しが出来るから。


そしてそれを乗り越える、

意味と強さと出会いがあるから。


そう信じたいな。