火星人は何だかそわそわしていた。俺が声をかけただけでびくびくして落ち着かない。俺は苛々して火星人を部屋から出した。

そして火星人は余計な事を起こしてくれた。

「お前は家に居ろ」
「はい」
「外に出るなよ」
「はい」

相変わらずびくびくしている。俺はこれから3日間出張だ。見張りをつけなければならないかもしれない。何をやるかわからない。

そうだ。後輩を呼ぼう。

後輩は1時間後に現れた。