会社に入ったばかりの時、俺は会社の私営軍に配属されていた。
国から会社に仕事が入り九州に行った。それは、火星人が住み着いているので抹殺してほしいという内容だった。能力が認められて1人での任務だった。
火星人は超能力を持っていて、人間に有害である。

「お前は誰だ」
「ううわぁあ」
「答えろ。さもなければ」
「ひぃ。僕も、わわからないんだ」
「………」(火星人だろう)
「昔、おじさんに拾われて」
「………」(え)
「僕、自分がおかしいってわかってたけど……」
「………」(本当に知らないのか)
「殺さないで」
「………」
「何でもするから」
「……ついて来い」

報告書にはそんな人物は居なかったと書いた。実際それから苦情がパタリと止んだので国はこの結果に何も言って来なかった。
そんな訳で俺は火星人を手に入れた。