カールじいさんの“家”


エリーとの幸せな思い出が詰まった、カールじいさんにとって一番大切な場所。

まだ廃屋だったときに、少女時代のエリーが忍び込み秘密基地を作り、カールともそこで出会った。

時は流れ、結婚した二人は、その“家”を自らの手で愛らしい新居に改築した。

部屋の壁には、二人の夢=パラダイス・フォールが描かれている。

エリーが亡くなってからも、カールは大切に扱ってきたが、周囲の開発に押される形で、立ち退きを迫られる…。

そしてある朝、無数の風船をつけた“家”は空高く舞い上がり、“空飛ぶ家”として、カールの人生の旅立ちをともにする。


「家ならくれてやると伝えろ……
わしが死んだらな」