ギ、ギギィーっと門を引くと共に重い音が響く。
音だけを聞くと、その門はとても重そうに感じるが
実際の門は驚くほど軽いものだった。
「うわっ、意外にこの門軽っ!」
リリーは驚きに声をあげる。
「ホント、絶対重いと思ったのに。
あたし筋肉はあるんだけど、握力ないからこの門
開けられるか心配だったんだよねー」
そう言ってマリーは片腕を上げぐっと力を入れ
“触ってみて♡”とリリーへと促した。
そう言われてわけがわからないといったように
眉毛をへの字に曲げながら、そっとその片腕に触れる
「げっ、うそ、何これっ!」
想像していたよりもはるかにあるマリーの筋肉に
思わず“キモッ”と声に出して言ってしまう。
言ってしまった後に自分の発した言葉にマズイと思い
急いで口を塞ぐ。
恐る恐る隣にいるマリーの様子を覗うと、そこには
ふるふると肩を震わせるマリーの姿があった。
「ご、ごめん。こんな事言うつもりは…」
必死にフォローをするが、沈黙のまま何も話さないマリー
これから2人で暮らしていくというのに、今から
ギクシャクした関係は避けたいところ。
だがしかし、実際は今そんなギクシャクした関係に
なろうとしている。
リリーは頭の中でぐるぐるとフォローになるだろう言葉を
探していると、突然パッと顔を上げニヤリと唇の端を
意味深につり上げるマリー
「リリーってからかい甲斐があるね」
「え、どういうこと?!」
「今あたしが怒ってると思ったでしょ?」
「うん…だって、めちゃくちゃ震えてたし…」
するとマリーはくくっと短い笑いをこぼし一言。
「笑ってただーけ♡」
その一言に言葉が出ないリリーは、その場から動けずにいる。
その姿を見て満足そうにニヤニヤと笑うマリー
「どうしたの?早く中、入ろうよ?」
意地悪そうに微笑みながらマリーはリリーに語りかける。
M

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笑

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