『階層構造からの脱却』(エグゼクティブブックサマリー)
『階層構造からの脱却』
~変わりやすいビジネスの世界で格子構造を取り入れて成功する方法~
キャスリーン・ベンコ、モリー・アンダーソン共著
【この要約書で学べることとは?】
①「格子構造」が従来の階層構造に取って変わる理由
②「ラティス・ウェイ」によってこの変革を成し遂げる方法
③格子構造が雇用主と従業員に与える影響
【3分間で理解する「本書の要点」】
◆ビジネスの世界は変化の時を迎えており、階層構造における階段式の出世モデルから、多次元的な「格子状の出世モデル」に進化する時である。
◆抜本的改革によって、職場は変わる。変化が早くなり、組織はフラット化し、定型業務が減り、ネット上の業務や共同作業、プロジェクト型業務が増える。
◆柔軟性が高く各々の事情に合わせた業務モデルを取り入れることで、古い企業規範や期待は姿を消す。
◆時代遅れの階層式モデルは効率性を重視し、格子構造のモデルは敏しょう性と柔軟性を提供する。
◆多様化する労働者のモチベーションは、経歴や文化、家族構成や経験が違うように、それぞれ異なる。
◆「ラティス・ウェイ」は、3つの分野で企業がどのように階層式から格子状に転換するか説明するものである。
◆キャリア:格子構造の中をジグザグ、上下、斜め、横に移動する中、新しいスキルや経験を身につけることで構築される。
◆仕事:「行く場所」から「するもの」へ再定義される。
◆参加:従業員が業務に関わり、アイディアを共有し、革新する方法の選択肢が増える。
◆選択肢を重視する組織立った格子構造へのアプローチを取り入れることで、従業員は自分の能力を差別化し、高業績の企業と同じような最終損益を出すことが出来る。
<本書の推薦>
「ヒト、モノ、カネ」はビジネスを推進していく 3種の神器とも言えるものです。
その中でも「ヒト」つまり「人材」は最も重要といえるものでしょう。
日本の第二次大戦後の高度成長期はまさに、終身雇用制度全盛の時代であり、年功序列による給与形態が当然のものでありました。
それ故に一つの企業で一生働くことで段階的に出世して、給料も増えていきました。
それが、顕著に反映されている点として、働くその本人のみならず、その家族も、ある意味、その企業によって生活を約束されているという図で成り立っていました。
それが企業への忠誠心を支え、従業員が懸命に働くことができるひとつの要因となってきたわけです。
しかし、それは20世紀の「モノ作り」産業のなかで画一的な労働であるからこそ成り立っていたものであり、バブル崩壊と共に訪れた終身雇用制度の崩壊は、まさに企業に対してのロイヤリティを著しく下げ、それと同時に訪れたIT産業の急速な発達は、「想像産業」とする時間の枠や物質的な生産量では計り切れない新しい価値をもたらしました。
それ故に、今までのエスカレーター式出世は消え行く状態にあり、それに代わり新しい雇用形態、ビジネスモデルが登場し、それが主流になりつつあります。
では、そうした新しいキャリア構造とはどんなものなのでしょうか?
実は本書に、その新しい構造のヒントが隠されています。
経営者、企業の人材担当者はまさに必読の1冊です。
日本未翻訳のビジネス洋書が読める!!
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最後までお読みいただき、
ありがとうございます。明日もお待ちしております☆