『組織設計』
『組織設計』
~スターモデルを使って組織設計の5つの難題を解決する方法~
エイミー・ケイツ、ジェイ・R・ガルプレイス著
【この要約書で学べることとは?】
①戦略にそって「組織設計」を行うべき理由
②「顧客中心」になる方法
③国際的発展を管理する方法
④マトリクス構造、中央集権化、分権化、革新に向けて組織する方法
【3分間で理解する「本書の要点」】
◆組織の設計は成り行き任せにしてはいけない。設計には中核となる戦略を反映しなければならない。
◆組織設計をする際は、企業の「能力、構造、プロセス、報酬、人材」を考慮すること。
◆「顧客中心」になるには、企業内で連携して顧客に尽くすこと。カスタマーチームには、製品を売り込むのではなく解決策を考えさせること。
◆海外進出すれば、新たな市場を獲得したり、新しいビジネス能力を手に入れたり、経営慣行を新たにすることが出来る。
◆マトリクス型組織は、チームワークがすでによく育っている企業内の連携を強めることが出来る。
◆意思決定を滞らせ、従業員にストレスを与えるようなマトリクス型組織には気を付けること。
◆中央集権化はコスト削減になるが、過度に行うと革新とモチベーションを抑制してしまう。
◆適度に分権化すると、現場の従業員はより質の高い顧客サービスを提供し易くなり、変化する環境に自主的かつ迅速に対応出来るようになる。
◆革新のための設計とは、革新チームを他のチームから離すことである。
◆革新チームが素晴らしいアイディアを企業に再びもたらすことが出来るよう支援すること。
<本書の推薦>
優れた企業の共通点、それは組織設計を革新し続けていることにあると言っても過言ではないでしょう。
これは、業種業態によって何某かの異なりはあるものの、 一企業である以上、ここの進達は必然たるものと言えます。
また、企業はキャリアを増すことで、人事、プロダクツ制作、マーケットにおけるイノベーションは絶対に欠かすことの出来ないものとなり、どのタイミングで誰がどのように決定を下していくかという点が、優れた企業として存続するための大きなポイントとなるのではないかと考えられます。
しかし一般的に、多くの企業は従来のそれにより決定を下したり、場合によっては組織設計の革新そのものを怠るなどの企業も少なくありません。
このようなことからは、企業収益を一定に保つということを可能にしたとしても、新しい世界を開拓し生産性を向上させるというゴールに辿り着くことは非常に困難なものだと考えられるのではないでしょうか。
何れにせよ、発展を遂げ続けているほとんどの企業の思考ベクトルが顧客中心主義へとパラダイムシフトしている以上、時代に乗じ、最も適した知識や方法を企業に導入することは至極当たり前と言えるようです。