『信頼できない世界で賢く信頼する』（エグゼクティブブックサマリー）

『信頼できない世界で賢く信頼する』
～賢く信頼することで、さらに繁栄し、活力と喜びを高める方法～

スティーブン・M・R・コービー、グレッグ・リンク、レベッカ・R・メリル共著

【この要約書で学べることとは？】
①個人や組織が、基本的な活動方針や経営哲学として信頼を再構築する必要がある理由
②「賢い信頼」戦略はどのようにして、企業を信頼性の低い沼地から救い出し、「繁栄と活力と喜び」のある信頼性の高い砦に変えることが出来るのか

【３分間で理解する「本書の要点」】
◆「賢く信頼」すれば、リスクを最小限に留め、可能性を最大限にすることで、信頼の希薄な世界でも強く信頼することが出来る。
◆信頼は、個人、組織、および国のレベルでの「繁栄、活力、喜び」に比例する。
◆何の裏付けもなく盲目的に他人を信頼する人は、多くの場合非現実的で、失望することが多い。
◆疑い深く慎重であるため個人的関与を拒否する人は、多くの場合、チャンスを見過ごし、親しい人間関係から恩恵を授かることがほとんど出来ない。
◆賢い信頼とは、信頼したいという意志と現実的な信頼性の分析を混ぜ合わせたものである。
◆現在行われている「信頼の再生」は、自分自身と他人を見る目を鍛えている。
◆低い信頼を高めるには、相互に信頼することを土台とした「上向きの好循環」を作ること。
◆賢く信頼するには、5つのアクションを実践すること：「信頼を信じる」、「自分を信じることから始める」、「意図を示す」、「有言実行する」、「率先して他人を信頼する」。
◆リーダーは、他人を賢く信頼することで、第一歩を踏み出さなければならない。

＜本書の推薦＞

ビジネスの世界に於いて信頼を得ることほど重視すべきことはありません。

なぜならば、ビジネスとはすべて相手があってこそ成立するものだからです。

そしてこの信頼を得るための優れた方法があるならば、誰しも喉から手が出るほど知りたいと思うのではないでしょうか。

昨今、信頼関係を築くことが出来るノウハウは最も人気のあるビジネススキルの一つであり、プライベートに於いてもそのノウハウは、十分応用が効くものだと考えられます。

しかしながら実際のところ、そのほとんどは専門的なワークショップでトレーニングを積み重ねる、あるいは実践の経験で磨かれていきます。

巷に蔓延する書籍やセミナーの謳い文句にあるように、一瞬にして手に入れられると言うものでもないようです。

とは言うものの、ビジネス上で信頼を勝ち取らなければならない瞬間は待ったなしに訪れます。

そのためビジネスをより上手く運ぶためには、限られた時間で素早く学べ、即効性のあるスキルでないと全く意味をなし得ません。

このようなスキルを身につける上で起こる難題を一手にカバー出来る合理性を追求したその方法とは一体なんでしょうか?

本書『信頼できない世界で賢く信頼する』は、ビジネスを通じてビジネスを越えた真の信頼関係の核心について知ることができる価値ある一冊です。