『組織に潜む厄介なリーダー』(エグゼクティブブックサマリー)
『組織に潜む厄介なリーダー』
~「脱線」してしまうリーダーとその原因~
【この要約書で学べることとは?】
①「脱線」する恐れのある、精神障害のあるリーダーや意地悪なリーダーを見つける方法
②悪意のあるリーダーへの対処法
③問題を抱えたリーダーを雇用しないようにする方法
【3分間で理解する「本書の要点」】
◆精神障害のある破壊的なリーダーは、多くの場合失敗し、組織に大きなダメージを与える。
◆「有毒なリーダー」は、「悪い」、「残念な」、「精神障害のある」リーダーである。
◆有毒なリーダーは、有毒な部下や有毒な環境に囲まれて生まれる。
◆最もよく見られる有毒なリーダーは3種類存在し、その要素は「暗黒の三要素」と呼ばれる。その三要素とは、「精神病質」、「ナルシシズム」そして「策略的性格」である。
◆統合失調症性パーソナリティ障害、受動攻撃性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害、依存症人格障害、自己破滅的な性格、加虐性人格障害、反社会性人格障害、破壊的な性格を持つリーダーにも気を付けること。
◆無能な人、悪意のある人、横暴な人、あるいは、単に賢くない人は雇わないこと。
◆人選や採用プロセスで手を抜くと、精神的に問題のあるリーダーを雇ってしまう。
◆人事担当者が、リーダーの候補者の精神的問題を調べることは滅多にない。
◆個人の知能は、ビジネスでの成功の可能性を最も確実に予測できる要素である。しかし、雇用する上級管理者の知能をテストする雇用主はほとんどいない。
◆環境に適応できないリーダーを抑制する最善の策は、企業統治を強固にすることである。
人々は社会生活上、必ず何らかの組織に属しています。
これは、目的が明確であればあるほど、属性についても具体的なものであると言えるでしょう。
またビジネスの世界では、どのような企業も生産を図るため、この組織というものを通じてプロジェクト設計を行うことが基本です。
そしてそこにはリーダーが存在します。
言わば、このリーダーの存在が組織のカギを握りプロジェクトの明暗を左右するものと言っても過言ではありません。
そのため、企業に於いてこのリーダーの手腕が優れている組織とそうでない組織の結果は歴然たるものと言えます。
昨今では、多くの企業に於いて、組織のリーダーの質そのものが問われるという事態に陥ることが頻繁にあり、その比率を占める大きな要因は起用する側にあります。
また、細かくは長年の企業の体質にあるということが分かっています。
では、企業の体質を塗り替えるために必要なことは一体何でしょうか?
また組織の中軸を担うリーダーに適正な条件とはどのようなものなのでしょうか?
本書では組織そのものに変革をもたらすために必要な部分をリーダーというパーソナリティに焦点を当てシンプルに分かりやすく解説しています。
会社組織の中で日々困惑の連続で働いている方や新たな組織革命を起こしたいと思う方に是非お薦めしたい一冊です。