住宅ローンの相談に行ってきました | 元官僚戦略コンサルタントのブログ

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某省でキャリア官僚として5年間程度勤務し、その後戦略コンサルタントに転じた著者が、官僚からコンサルへの転職活動を具体的に紹介するとともに、日々の仕事や生活の中で日本経済について思うこと、また読んだ本の書評などを書いていきます。

先日、午前中に休暇をとって住宅ローンの相談に行ってきました。


私は、1年半ほど前に中古マンションを購入し、それ以降月々住宅ローンの返済をしています。

ローンは、某メガバンクより変動金利で借りています。

現在の利率は0.975%。

ここ数年は長期金利が低水準で推移しているため、ローンの変動金利も極めて低いです。


なお、ご存知の方も多いと思いますが、

ローンの金利は職業等によって「優遇幅」が異なります。

適用金利は「基準金利-優遇幅」という算式で計算されます。

そしてもっとも優遇幅が大きいのが公務員。

私はローンを借りたときは公務員だったので、1.5%の優遇を受けています。

2.475%-1.5%=0.975%という算式で私のローンの金利はきめられています。


さて、なぜ銀行の窓口に行ったのか?

銀行の担当者に聞きたいことがあったからです。

聞きたいことは2つありました。


①固定金利に切り替えた場合、金利、利払い総額、月々の返済額はどう変わるか
②返済期間を短縮する場合、金利、利払い総額、月々の返済額はどう変わるか


まず①について。

現在は変動金利の方が固定金利よりも低いです。変動金利の方が、将来金利が高騰するリスクをはらんでいる分、金利がディスカウントされているわけです。現在私に適用される固定金利は2.25%。変動金利と比べると1%以上も高いです。


したがって、現時点では、変動金利にしておく方が月々の返済額は小さくなります。しかし、今後財政破綻懸念が広がり、長期金利が高騰した場合、変動金利が固定金利を上回る可能性が出てきます。個人的には、長期金利の高騰はいつ起きてもおかしくないと考えているため、今すぐ切り替えるかどうかは別にして、固定金利の切り替えた場合に返済額等がどう変わるのかについて頭の体操をしておきたかったのです。


次に②について。

住宅ローンは一般に35年間で組みます。私も35年で組みました。

ただし、35年間の長期でローンを組むことは、次の2つの観点から問題があります。


1.利払いの総額が増えること
2.(変動金利で借り続ける場合、)金利高騰リスクが高いこと


このうち1.について、期間の短縮によってどの程度金額が圧縮されるのかを知っておきたいというのがありました。


一般に、ローンの返済期間が長ければ長いほど、利払いの総額は増えます。現行の35年ローンの場合、0.975%という低金利がずっと続くという前提で計算をしても、35年間での利払いの総額は約250万円に上ります。すなわち、「元本+250万円」を35年×12ヶ月=420回に分割した額を月々支払っているわけです。この+250万円の部分を小さくすることができれば、ローンの返済総額も小さくなります。


今回、銀行の担当者に、具体的にローンの返済期間を10年間に短縮した場合の利払い総額、月々の支払額をシミュレーションしてもらいました。その結果、上記の250万円の利払い総額は、なんと80万円程度まで圧縮されることが分かりました(返済期間を3分の1にすれば利払い総額が3分の1になるのは当然かもしれませんが)。


ローン残高の経年変化など詳細なシミュレーション結果は後日郵送してもらうことになりましたが、転職で月々の手取りもぐっと増えるので、返済期間を10年に変更するとともに、固定金利に切り替えようかなと思っています。