さて習志野高校が勝ちました。そつが無いというか、あまり面白みに欠ける勝ち方ですが、習志野の野球はこんなもんでしょう。
前にも書きましたが、東北3県の内陸部にある代表校に比べたら、習志野市はよほど「被災地」なんですが、「被災地代表」で脚光を浴びる3校を尻目に頑張っているようです。

その視点で見ると、県予選の決勝が習志野と学館浦安という「被災地対決」だったのです。
液状化被害が特に激しかった高洲の学館浦安が代表になっていたら、メディアはどう扱っていたんでしょうね。
少なくともグラウンドが液状化するなど学校そのものに被害が出ているのですから。

余談ですが、県予選の決勝戦が「被災地対決」になりましたが、なんか予定調和というか、出来過ぎた話です。もちろん東北地方の代表が内陸部ですからそういうことはないんでしょうが、福島県のベスト4に須賀川、いわき光洋、小高工と、内陸で被害が大きかった須賀川市に、津波被害のいわき市、そして津波と原発で避難指示区域となった相双地区の南相馬市小高区と、逆に代表校が「空気が読めなかった」と言われそうな面子でした。

宮城県はその点ベスト4の残る3校はいずれも仙台市のしかも津波被害を受け無かったエリアですし、岩手県も盛岡市内なんで、そういった「シナリオ」はないんでしょうが、先日も日経が9日まで発売中のはずの震災復興くじの当選番号を掲載(もちろんテストデータの誤掲載)していたように、「物事はすべて決まっている」と疑わせるような事態が多いだけに、一瞬疑いを感じてしまいます。