確かなものは何時だって不確かだという事だけだ | 憂鬱バンドマンの発狂日記 strange world's end 飯田カヅキのBlog

確かなものは何時だって不確かだという事だけだ

こんばんは。

先程仕事場からの帰り道、ふと道の真ん中に、忽然と、魚の死骸が落ちていた。

随分綺麗な感じから、近くに小さな川があるし、其処から飛び出たのかと思ったが、それにしては少し川は遠い。

不思議なものだなと思ったが買い物袋から落ちたわけでは無さそうだし、まぁ多分釣った魚と言った処かなと頭をかすめた。

俺は手に持っていた酒を片手にじろじろヤツを見た後、近くに腰を降ろし少し携帯を見ていた。

その道は細く、車も殆んど通らないんだけど、珍しくバイクが1台少し眩しいライトを照らしながら俺の前を横切って行った。

さて、と俺も其処から行こうとしたら、先程の魚はそのバイクに踏まれたらしく、内臓が飛び出しちぎれていた。

おぉ、と思い、少し痛そうだがまぁ死んでるし、美味そうだななんて思いながら道を後にした。


もう夜は少しと言うか、寒くなってきたな。

しかし、人間て言うのは何故、こんなにも争ったり、傷つけ合ったりするのかを考えていた。

道端の猫は逃げるように何処かに消えていった。

うん、場合によっては人を殺し、奪い合い、そんな螺旋は憎しみもまた渦にしていく。

それは絶つことが出来ないものだ。

人間が、存在する限り。


街灯がぼんやりしていた。

酒が少し廻った様だった。

でも結局皆、何かを守る為に戦っているんじゃないかと思う。

この世は、まぁこの言葉が的を得ているかは解らないが、やはり愛を中心に廻っているんじゃないかと言う事だ。

いや、俺の言う事なんで、そんな甘い話をする訳ではない。


結局人が争い合うのも、奪い合い、殺すのもそれは大事なものを守る為だったりする。

例えば、俺の大事な友人や仲間と、戦地で敵同士で遭遇する事になるかもしれない。

でもお互いの何かを守る為に殺し合わなくてはいけない訳だ。

俺はその時、その相手を俺の手で終わらせなくてはいけない。

そうしなければ俺は帰路に着けない。

お互い、一瞬でも躊躇すればそれが命取りになる訳だ。

俺は間違いなく、そこで相手を殺せるだろうか。

俺はそれだけのものを背負ってるのだろうか。

相手を受け止める事が出来るのだろうか。


人を生かすも、人を殺すも、その原動力はもしかしたらそうなのかもしれないなと思った。


家に帰ると、未だそれ程なついては居ない、愛猫がそれとなく待っていた。

部屋の電気を付け餌をあげると、美味そうにバリバリと、かじる時は眼を瞑って喰っていた。

美味そうに喰うなぁ。

俺はただ其れを眺めながら、さっき道端で見た魚を思い出していた。