アストロ
チャンスは何時だって、ある瞬間にしか訪れない。
少なからず事態を脱するためにも、逃げなくてはならない。
眠るものは森に落とすが一番だが、いつ脱するか分からない。
走り出そうとするその一歩先、転がる瓶を避けて、
繰り出す二歩目の脚よりも、先を走る痛み。
全身を巡る血は、酸素を調味料にパンプアップ。
背の低いビルを抜け、民家を突っ切る。
迷えるマウスは、幾通りもの確立から、
最善の道を瞬時に脳内に伝達し、電気信号は音もなく、
しかし確実速やかに運動感覚を刺激する。
書き上げたシナリオはすでにシュレッダーに掛けた。
千切りになったストーリーを、中間段階から組み上げる。
人生は上手くはいかないものだと知っていた。知識として。
人生は上手くはいかないことを否定していた。無意識として。
自分に言い聞かせてみるが、挙がった証拠が却下を言い渡す。
脳内裁判の結果には上告は許されず、弁護となる思考もお手上げ。
現実という論告が、自己嫌悪刑を求刑。
カームダウンした身体が処された刑に身を委ねる。
飛び交う様々な思考の星々、吸い込まれ消滅も数多ある。
光りは消え、生まれ来る新たな概念。
底無き深淵に光る偽りの真実と、消えゆく偽りなき現実。
広がる闇の中で自分の立ち位置を確認する。
頂点にある光りを中心に輪を描いて幾つかの光りが点在する。
それらは規則性を持つもので、程遠く距離を置いている。
輪は複雑に絡まり合い、衝突により新たな光りを生み出す。
新たな思考は微かな傾きによって回転を始め、近付いてくる。
それは鋭い光を放ち、招いた後悔により熱く燃えている。
直視できない事実があった。
理性で輪を遠ざけていた。
無意識という宇宙に解き放ち、誰も訪れることなく、
しかしはっきりと存在を保ち、主の訪れを待っていたのだ。
中間段階から組み上げていたシナリオを中断、初期段階の欠陥修正に変更。
シャットアウトされた場面がめまぐるしく巻き戻されてゆく。
人の足音、信号の機械音、話し声に混じって肌寒い風が通り抜ける。
物語はここから始まる。
少なからず事態を脱するためにも、逃げなくてはならない。
眠るものは森に落とすが一番だが、いつ脱するか分からない。
走り出そうとするその一歩先、転がる瓶を避けて、
繰り出す二歩目の脚よりも、先を走る痛み。
全身を巡る血は、酸素を調味料にパンプアップ。
背の低いビルを抜け、民家を突っ切る。
迷えるマウスは、幾通りもの確立から、
最善の道を瞬時に脳内に伝達し、電気信号は音もなく、
しかし確実速やかに運動感覚を刺激する。
書き上げたシナリオはすでにシュレッダーに掛けた。
千切りになったストーリーを、中間段階から組み上げる。
人生は上手くはいかないものだと知っていた。知識として。
人生は上手くはいかないことを否定していた。無意識として。
自分に言い聞かせてみるが、挙がった証拠が却下を言い渡す。
脳内裁判の結果には上告は許されず、弁護となる思考もお手上げ。
現実という論告が、自己嫌悪刑を求刑。
カームダウンした身体が処された刑に身を委ねる。
飛び交う様々な思考の星々、吸い込まれ消滅も数多ある。
光りは消え、生まれ来る新たな概念。
底無き深淵に光る偽りの真実と、消えゆく偽りなき現実。
広がる闇の中で自分の立ち位置を確認する。
頂点にある光りを中心に輪を描いて幾つかの光りが点在する。
それらは規則性を持つもので、程遠く距離を置いている。
輪は複雑に絡まり合い、衝突により新たな光りを生み出す。
新たな思考は微かな傾きによって回転を始め、近付いてくる。
それは鋭い光を放ち、招いた後悔により熱く燃えている。
直視できない事実があった。
理性で輪を遠ざけていた。
無意識という宇宙に解き放ち、誰も訪れることなく、
しかしはっきりと存在を保ち、主の訪れを待っていたのだ。
中間段階から組み上げていたシナリオを中断、初期段階の欠陥修正に変更。
シャットアウトされた場面がめまぐるしく巻き戻されてゆく。
人の足音、信号の機械音、話し声に混じって肌寒い風が通り抜ける。
物語はここから始まる。