外出させていた母親を施設に送り届けた後、場末感漂う横須賀の繁華街「若松マーケットマーケット」にあるジャズバー「ブルーノート横須賀」へ寄った。


ついでだからこの場末感漂う若松マーケットを4Kで撮影した。


昔は飲食店と風俗店が立ち並び、綺麗なお姉さんや厳ついにいちゃんが闊歩し、酒とタバコと香水の匂いが充満する如何わしくも活気のある繁華街だった。


ビールケース内の空瓶に残った酒を浮浪者が必死にかき集め、酔っ払ったサラリーマンがホステス二人に肩を抱えられながらタクシーに放り込まれる。


そんな光景を小学生の頃から、よく目にした。


それが今では、地方都市あるあるの「高齢化と過疎化」が進み、店はどこも安く安全に飲める店になったせいで安っぽくなった。


ビールケースの上で酔いつぶれてひっくり返る浮浪者の代わりに、今では野良猫が昼寝をしている。


ブルーノートでチーズクラッカーをツマミにゾンビを飲んでいると、向かいの「あけみちゃん」という名のスナックから、いかにも腰が悪そうな婆さんが、でかいビニール袋をぶら下げ、ひょこひょこ体を横に揺らしながらこちらにやって来た。


引き戸を開けると「ママ、氷もらえる?」と女将に氷をねだり、女将がビニール袋に並々氷を入れると「ありがとう ママ」と言って「あけみちゃん」へと帰って行った。


恐らくあの婆さんが、かつて毎日美容室で髪をセットし、タクシーで店に乗り付けていた看板ホステスで、その後独立した「あけみちゃん」なんだろう。


今は出勤前に整骨院で電気を当て、開店前に湿布を貼ってんだろうな。


今の「若松マーケット」にもうかつての賑わいはないが、如何わしさと胡散臭さはいまだ健在です。


竹野内豊が主演の現代版の「人間の証明」のロケでも使われているので、もし興味があれば観てください。