『ばあさん、どうした!?』





おじいさんが台所へ行くとそこは地獄のような光景だった。





目は片方だけくり抜かれ、空洞がぽっかりとあいている。





口から雀が腹の中に入ったらしく、腹は張り裂けそうなほど膨れ、何かがうごめいているのが分かる。





『あ…あ…うぇ…』





それでもまだおばあさんは意識があるらしく、うめき声をあげている。





おじいさんは見るに耐えられなくなり、その場で激しく嘔吐した。





その瞬間、おばあさんの腹は内側から突き破られ、真っ赤な血が辺りに飛び散り、中からは血まみれの雀が出てきた。





『ひぃ…助けてくれ』





そうわめきながらおじいさんは逃げようとしたが、大量の雀が襲ってきてそれは叶わなかった。





そして
おじいさんの舌は突ききられ、呼吸ができなくなり絶命した。





そう、あの雀のように…。





小さいものを侮ってはいけない。





時にそれは強大な脅威となる。





舌切り雀
それはどんなものにでも畏怖の念を抱きなさいという教訓のお話。





おわり