環境論の3段階を知れば、こんなに環境論が見えてくる!
前回の記事で環境論の3段階を図解しました。
この図は、私が浜学園での授業を通して、3年目に編み出したもので、この図を使うことで自分自身の環境論への理解もとても深まったのを覚えています。
第1段階
・【予基】で言っている「共生」とはこれ。持ちつ持たれつの関係。
・【予発】で言っている「未開民族」(15行目)はこれ
・【最難】で言っている「体の時間」(17行目)、「ゆっくりの世界」(84行目)とはこれ。
・【YT3-3】で言っている「原生自然といえる時代の人間の文化」(5行目)「共存と分配利用」(11行目)とはまれにこれ。「豊かな想像力」「五感力」「ダイナミックな発想、活動、想像力」(133行目)とはこの第1段階に人間が属していた時に身に着けていた力。
・【YT3-4】で言っている「固有のニッチに制約されながら生きている」(11行目)とはこのこと
第2段階
・【予発】で言っている「上から目線」(22行目)、「すべての生き物を人類よりも弱いものとして見下している現生人類」(92行目)とはまさにこれ
・【最難】で言っている「社会生活」(21行目)とはこれ。人間が自然を利用対象として扱い利用する生活のこと。
・【YT3-3】で言っている「自然と文化の分離」(24行目)「伝統文化」(66行目)とはまさにこれ。人間は、文明/文化の力で、「素材としての自然」(107行目)を利用している(自然を利用対象とみている)。筆者は「伝統文化」を人間が自然を切り離して利用するマイナスイメージのもの(【予発】の「上から目線」と同じ)ととらえている。これがイメージしにくかったのが平均点が悪かった最大の原因かと思われる。
・【YT3-4】で言っている「環境改変」(40行目)「地球全体の家畜化」(105行目)とはこのこと。これが第2段階のことを言っているとわかれば問6は問題文読まなくても解けますね(指示語の問題としても一瞬で解けますが)。
・ラピュタは「科学の結晶」たる「飛行石」という「恐るべき科学力」で地上から「分離」して「天空」にあり、全地上を「支配」していた(このイメージで第2段階の「人間」をイメージしておくとよい)。
※このイメージ(ラピュタ本編より)
・「風の谷のナウシカ」において、クシャナ殿下は「腐海」(自然の象徴)を「巨神兵」という科学の象徴で「焼き払おう」とした。クシャナ殿下にとって、「腐海」(自然の象徴)は人間が倒すべき(征服するべき)対象。
※このイメージ(風の谷のナウシカ本編より)
第3段階
・【予発】で言っている「人類以外の視点で我々自身を、そして生態系を見てみる」とはまさにこれ。「人類以外の視点」が上の目マーク、「我々自身」が真ん中の人、「生態系」が大きな意味の「自然」(大きな楕円)を示している。
・【最難】で言っている「環境も『私』の一部」と言っているのはまさにこれ。この場合の「私」はこの図の大きな目の部分のことを言っている。本文中にも「『私』というものは、空間的にも個体を超えて広がったもの」「机も枕もわが家も、わが家の前の道路も、ご近所さんも、角の公園も、そして日本も地球も『私』の一部」と言っている。まさにこの図の大きな意味の自然そのもの。
・【YT3-3】の「人間中心主義から一歩下がって、人間も含めた大自然と歩み寄りつつ地球で健全に生きる」(81行目)とはまさにこれ。
・【YT3-4】の「人間は自らが環境を改変する動物、すなわち他の生物の住居(ニッチ)を破壊して初めて生きることができる生物であること(を忘れるべきではない)」とはまさにこれ。
・ラピュタでは、シータが「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れてはいきられないのよ!」と叫ぶシーンが象徴的。どれだけ科学技術を使って自然から分離しようとしても、人が「大きな自然」(=土)の一部である以上、それは不可能という意味。
※このイメージ(ラピュタ本編より)
ラピュタ崩壊のこのシーンが象徴的。地上から分離したように見えたラピュタでさえ、木の根(=自然)によって支えられていたということですね。
良問そろいのYT3-3
ちなみに、YT3-3は、
問3 第1段階でないものを選択させるもの(エだけ第2段階)
問4 第1段階の説明
問5 第2段階の説明になっていないものを説明させるもの
問6 第3段階を説明させるもの
問8 第1段階の良かった点を答えさせるもの
問9 第1段階のものを選択させるもの
問10 第1段階/第2段階/第3段階の切り分けを問うもの
というように、第1段階~第3段階のイメージをしっかりもてれば、とってもキレイにサクっと解ける問題群でした。
点数が取れなかった方は、ぜひプチスパ14を読んで復習することをつよーくお勧めします!
初めましての方はこちらもどうぞ







