こぐま式計算法
こぐまの独特な算数計算法である「こぐま式」。その唯一の使い手であるこぐまは、学校の掛け算の筆算の単元など、ひどい時には10問くらいあるドリルを全て途中の計算過程を書かずに答えだけ書いてきます。
こぐまが普通の掛け算の筆算をおぼえたのは、本当につい最近のことで、それまではこぐま式一本で解いていました。
こぐま式計算法とは何か?
こぐま式計算法とは何か? なかなか定義するのは難しいのですが、いうなれば
解き方を一つに限定せず、一問一問に最適な解法を考える計算法
となるかと思います。
解き方を固定しないというのは、こぐまの算数に対する設問アプローチ全般に見える姿勢ですが、
それが計算という側面で分かりやすく現れているのがこのこぐま式計算だと思います。
一番独特と思われる掛け算を例に、少し詳しく見ていきましょう。
こぐまが準備している持ち札(解法)
私がこぐまに就寝前算数トークをしている時、「掛け算/割り算とは何か」は詳しく話しましたが、そのやり方についてはあえて何も教えませんでした。
そこで、これまでの知識(主に足し算や「半分」の概念など)を使って解こうとしたのがこぐま式掛け算の発祥だと思います。
こぐまが準備している主な持ち札(解法)は以下のようなものです。
① ×2、×4、×8は足し算を使えば暗算で解ける。同様に×3、×6も足し算が早い場合がある。
(例)126×8=252+252+252+252=504+504=1008
② ×5は10倍の半分(←特にこれはすごい便利で私も受験生時代に使いたかったです)。×6はそれに元の数字を足す。×7は元の数字の倍を足す。
(例)19352×5=193520/2=96760、586×6=5860/2+586=2930+586=3516
※これらの計算などは、こぐま式でないと暗算では容易に解けないのではないでしょうか
③ ×9は10倍して元の数を引く。×8は10倍して元の数の2倍を引く。
(例)258×9=2580-258=2322、327×8=3270-654=2616
※これも地味に便利。×9や×8は筆算でやると繰り上がりが多くてミスを誘発しやすいところ、こぐま式だと楽に暗算で解けます
④ 平方数(18×18など)は30まで覚える
⑤ ◯5×◯5の公式は覚える
これらの手札をもとに、一問一問、暗算に最適な解法を見つけ出して解いていくのがこぐま式計算なのです。
・58×15=580+290=870(②)
・39×18=720-18-=702(③)
・75×77=5625+150=5775(⑤)
・268×39=(536+536)×100-268=10720-268=10452(①+③)
・26×27=576+26=602(④)
こんな感じです。
一問一問が違う問題
こぐま式計算のもとでは、掛け算や割り算は一問一問が違う問題で、この問題はこうしよう、次の問題はああしよう、と解法主体ではなく設問主体の考え方が遊び感覚で自然に身につきました。
これが、パターン思考にとらわれない、こぐまの算数の強みにつながっていると思います。
早稲アカの算数はどちらかというとパターン思考を定着させる方向なので、それに染まってしまわないか心配でしたが、今のところは、手札に一枚加える形(この解き方「も」あるという形)で頭の中に入れているようで、解き方の柔軟性を広げる方向に作用しているので、良い感じです。
