浜学園と早稲アカを比べてみたーこのシリーズは、私の過去の浜学園講師としての経験と、こぐまが受けている早稲アカの授業の比較を通して思ったことを書いていきます。


第6回は国語の授業の進め方です。



早稲アカは国語のレベルが高い…!? 


小4国語に関していえば、早稲アカのテキスト(予習シリーズ)は、浜学園の国語のテキストと比べてメチャクチャ難しいガーンです。


4年生のテキストを比較すると、予習シリーズの一番簡単な「基本問題」で、浜学園では最上位クラス(Vクラス)しかやらなくてよい発展問題相当といったイメージです。


私がいない間に国語の受験水準自体が全体的に難化したのかとも思いましたが、浜学園のカリキュラムをみると昔と変わっていないように見えます。



このページには、


5年生の1年間で言うと、第1分冊と呼ばれる最初の分冊の文章記述問題は20文字程度で書く問題で終わっています。これが第2・第3と進んでいくと40文字、60文字と増えていく、というように設定…


と書かれており、これはまさに私の国語の中学受験指導のイメージです。たとえ最難関校志望でも、5年生前期でせいぜい20字程度の記述、まして4年生は記述問題なんてほぼやらない(というか上位層でもできない)というのが私の難関中受験生のイメージです。


しかし、早稲アカで使っている予習シリーズは、基本問題ですら40字程度の記述が毎回あり、発展問題はそれが複数問、さらにSSクラスの最難関問題集にいたっては、60字や80字の記述がバンバンあり、


「これ、浜学園なら小6レベルやろ!


と叫びたくなるレベルです。


ちなみに、この最難関問題集、難しいだけでなくて設問の趣旨がどれも明確で質が良いにっこり 講師目線でとても「教えやすい」教材です。自分もこれで授業したかった…。



記述をサクサク解く早稲アカ4年生SSの子達 


こんなめちゃ難しいテキストを早稲アカの4年生の子達はサクサク解いていきますガーン こぐまがオンライン授業のときにその様子を拝見させてもらったのですが、それはもう衝撃でした驚き驚き


先生の流れるような美しい説明をもとに、ありえないくらいの速さで文章を読み、60字や80字の記述をすらすら書く4年生…。6年生じゃなく4年生…。


なんなんだこれは!


まあこぐまのクラスは先生の指導がよいのか、国語が強い子が多く、組み分けテストの成績上位者にクラスの半分弱が載るような感じなので少し特殊かもしれませんが。



「どう解くか」が中心の早稲アカ 


早稲アカは板書主義を採用していないこともあってか、とにかく問題を「どう解くか」にフォーカスした授業になっています。

 『浜学園と早稲アカ、ここが違う!①板書主義が演習主義か』浜学園と早稲アカ、ここが違う!ーこのシリーズは、私の過去の浜学園講師としての経験と、こぐまが受けている早稲アカの授業の比較を通して、どっちが良い悪いはないけど…リンクameblo.jp


まず設問を黙読させ、問題文から解答に必要な要素(だけ)を正確に素早く拾ってきて、記述を組み立てるという訓練を繰り返しています。


文章全体をどう理解するかということは重視されず、理解していることは当然の前提か、あるいは全体像を理解しなくとも問題が解ければよいというスタンスの授業だと思います。



​「どう読むか」が中心の浜学園 


これに対して浜学園は、問題文を「どう読むか」にフォーカスした授業になっています。早稲アカでいえば、予習シリーズの各回冒頭にポイントとしてまとめられていることをまず授業でしっかり解説し、実際に問題文にあてはめて実演するようなイメージです。


設問はとりあえずおいといて文章を全員で読み(学校の授業のように、生徒を順番に当てて読ませたり、先生自身が音読することも多かったです)、この文章は何を言っているのか、どうやったら意味をつかめるのかを講師が解説します。難しい話題(言語論や文化論など)になればこの説明だけで授業が終わることも珍しくありません。問題文をきっちり分からなければ設問は解けないというスタンスの授業だと思います。



早稲アカはロケットスタート型、浜学園は尻上がり型かも 


4年生段階ではアウトプット力にかなり差がある早稲アカと浜学園ですが、この差は学年が上がるにつれて縮まって来るのではと予想しています。


学年が上がるにつれて文章が難化、抽象化してきた場合は、やはり文章を「どう読むか」ということが分かっていないと解けないことがあると思うからです。


また、「どう読むか」という読解の本質をおさえておけば、記述力は6年生で集中的に鍛えることで爆発的な向上を見込めます。くま先生自身、そのような例をたくさん見てきました。


日頃から本を読むのが好きで授業で説明されなくても意味をつかめる子、記号選択問題は基本間違えないような子は、早稲アカのロケットスタート型のアウトプット重視の指導にうまくのっかれば、早い段階で高い記述力を獲得できそうですし、豊富な演習量に裏付けられた確固たる国語力を身につけられそうです。


他方、そもそも問題を解く以前に文章の意味が分からないというこぐまのような子は、浜学園のように、アウトプットは二の次として、文章の読み方からじっくり国語力を育成していくほうが良さそうに思います。


実際、こぐまは夏休みに私が早稲アカのテキストを浜学園方式で教えることで、論説文については顕著な進歩が見られましたが、その話はまた後日。



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ブログの紹介にっこり
 
元浜学園国語科講師で自身中学/大学/院/国家Ⅰ種/司法試験とあらゆる試験を一発合格してきた自称「受験のプロ」で、現役弁護士でもある「くま先生」が、国語が大の苦手な息子のこぐま(早稲アカから27中受予定)に伴走する受験記

 

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