『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典』伸井(のびい)太一著(ホビージャパン)を読みました。
「中二病で学ぶドイツ語セミナー」の伸井太一が贈る、ドイツ語“専門”ネーミングガイド。「ゴッテスアンベータリン(カマキリ)」「ヴォルケンクラッツァー(摩天楼)」などなど、日本で人気のドイツ語はもちろん、ドイツの伝説・民話由来のモンスター名や人物名なども多数収録。言葉の由来など雑学も満載。
著者は東京女子大学のドイツ現代史の教育・研究者で、伸井太一はペンネームだそうです。
ゲーム、アニメ、マンガなどでおなじみの、「日本語でかっこよく聞こえる響きのドイツ語」をまとめた面白い辞書です。モンスターなどの幻想世界の住人、武器、闇や光の表現、ドイツの人名、食べ物、色などに関する言葉に特化してまとめてあります。
私も職場で、「その用紙はクーゲルシュライバー(ボールペン)で!」ってビシっと言ってみたいなぁ。
ところどころのコラム的な文章が面白い。「師子王こと○○など、二つ名をつけるとドイツっぽい」とか、日本のアニメなどでよく見かけるドイツ人名、「○○ハルト」とか「○○フリート」とかは、時代劇っぽくて現代ドイツでは人気が低いなどなど。
日本人名をドイツ語にしてある章も面白いです。そうか、「バッハ」って「小川」さんなのか・・・。
面白いコンセプトの辞書なので、是非同じシリーズで、イタリア語とか、中国語とかも、見てみたいです。