2010年11月15日(月)

夜、都心の知人宅でコレクションを見せてもらう機会があった。
江戸時代から続く家。
骨董やら鉄道模型やらオートバイやら、いろいろ趣味の広い人だけど、今回はオルゴール。

これは鳥かごの中の鳥が動いて羽ばたいてさえずる。

So What ? 日記-鳥かご

鳴くタイミングや鳴き方はランダム。非常に複雑なカラクリになっている。
スイス製。時計の技術で作っているのだろう。

So What ? 日記-鳥かごズームイン

鳥の声は笛で作っているそうだが、微妙なポルタメントやトリル(?)など、作り物とは思えないくらい。

ハチドリの羽を使ったもっとリアルな極小の鳥が1羽、蓋がぱっと開くとスックと出てきてさえずるのも見せてもらった。


オルゴールは非常にいい状態のものが多数コレクションされていて見ごたえがあった。

So What ? 日記-シリンダーのオルゴール

シリンダーに針が植えてあり、それを使ってコーム(櫛)と呼ばれる鍵盤を弾いて音を出すタイプと、金属のディスクに穴を開けて、その穴の情報で演奏するタイプの2タイプある。

シリンダーのタイプもちょっと函体が大きくなると、なかなかいい音を出す。

でも、ディスクのオルゴールの方がやっぱり箱も大きいせいか、低音も聞こえて豊かな響き。

So What ? 日記-Mira


今から50年くらい前、テレビがまだ始まって間もない頃. . . . . . . . 古い話だな~. . . . . . . 放送局側の機材のトラブルなのか、画面がいきなり静止画(なんだかつまらないイラストだったような)に替わり、
「しばらくお待ち下さい」
の表示が出ることがしばしばあった。
そういうときだったか、それとも「テストパターン」(若い衆は知らないだろうなー)という画面調整用の絵が表示されている場合だったか、いつもオルゴール(たぶんディスク式)の音楽が流されていた。
私にとってのオルゴールは、そういう記憶なのだ。

So What ? 日記-Kliope

ディスクは一分くらいで一回転してしまう。
シリンダー式と違って、一周したら自動的に止まって、音楽もそこでちゃんと終止するように作られている。

短い曲ということで、賛美歌や、オペラのアリア、民謡(西洋のだけど)などが多い。

So What ? 日記


オルゴールの箱の蓋には、ハープシコードのように絵が描かれている。
大きな、豪華なオルゴールは、注文主の求めに応じた絵になっているらしい。

やがてエジソンが蓄音機を発明してしまったので、ディスクのタイプのオルゴールも1880年~1910年頃までの短い人気で終わったそうだ。
したがってディスクもそういう時代のもの。
でも、最近の曲を日本で作ってくれるところがあるらしい。
このオーナーは「秋桜(コスモス)」のディスクを持っていた。
聴かせてもらったが、アレンジというか、演奏の人間っぽいゆらぎ方が今ひとつ。

So What ? 日記


さんざんいろいろ見せてもらった後、コレクター氏と奥様と私たち夫婦と友人の5人で、近所のインド料理店へ食事に行った。
寒~い夜に、インド料理。体がすごくあったまった。
う~~む、今夜は面白かった。