2010年10月21日(木)

ブログにも書いたが、8月末に銀座の「パティスリーGINZA KARACU(銀座菓楽)」の石釜焼き玄米シュークリームのモニター・キャンペーンに参加した。
(その情報を教えてくれた友人のブログには感謝感謝です)

タダでシュークリームはいろいろいただけるは、お茶(紅茶かコーヒー)もいただけるは、おみやげ用の商品券はいただけるは、甘いものが好きな私にはいいこと尽くしだったが、更に、幸運なことに神楽坂のミシュラン1つ星のフレンチ「L'Alliance」の食事券(ランチコース2名分)が当たってしまった。
私たちのいただくのは「美食の歓びコース」(税込み4.800円)だそうだ。

で、それが10月29日までというので、予約を取って夫婦でランチに行ってきた。

雨。寒いくらいの秋の午後1時過ぎ。

飯田橋駅からすぐ、神楽坂を登り始めて2つめのブロックのビル。
表通りに面した建物に入ると長いエスカレーターがあり、それを昇るとホテルのレセプションのようなエントランスホール。

傘をあずけて、予約の旨を伝えると、恭しくレセプションの裏手に案内され、自動の大扉を通るとそこがダイニングルーム。

吹き抜けの高い天井。ガラス張りの天井から空も見える。
かなり広い面積に、丸いテーブルが点在し、椅子はややカジュアルな藤の椅子。
(このテーブルと椅子は私の趣味じゃなかったけど)
隣のテーブルとの間はすごく広く取ってあるので、他人の会話は聞こえてこない。


食前のシャンパン(これは別料金)を1杯だけいただく。

So What ? 日記-シャンパン


ランチのコースメニューには、デフォルトでひとりに飲み物が2杯ずつついてくるので、ワインを、夫婦とも赤白一杯ずついただいた。ランチとしてはまあ十分。

So What ? 日記-白ワイン



先ず、アミューズのホタテのムース。

So What ? 日記-ホタテのムース


バターもパンも自家製。
バターは泡立ててムース状になっている。このバター、どこかで売ってないかな、と思う。

So What ? 日記-バター

パンはえも言われぬいい香り。

So What ? 日記-パン



前菜はバスク豚とトランペット茸などのパテ。

So What ? 日記-パテ

黄色いのはインカの灯り(?)とかいう黄色いポテト。
マスタードに赤ワインを合わせたもの(ビオレットマスタード)が添えられている。左端のパテの後ろに頭だけ見える濃いバイオレット色のもの。パテも美味しかったが、このマスタードが良かった。

にんじんのクリーミー・ポタージュ。ガルバンゾーかなんかも入っているのか?

So What ? 日記-にんじんのポタージュ

クルトンと刻んだシブレット葱がトッピングされている。


メインの魚は、真鯛のポワレ。上にアーモンドのスライスが載せてあり、うろこに見立てられている。
ワイン(だったっけ?)の泡立てたものとバルサミコが添えられている。

So What ? 日記-真鯛のポワレ


箸休めの梨のグラニテ。

So What ? 日記-洋梨のグラニテ


肉は、オーストラリア牛のソテ。

So What ? 日記-牛のソテ


平たく成形して焼いたポテトが添えられている。
ピンクっぽいのはリンゴ酒とフォンドボー(だったっけ?)のソース。
その上の茶色っぽいのはキノコなどを刻んで作ったデュクセル(とかいう調味料?)。すごくいい香りなのだ。シャンピニオン?

これはコースに入ってないが、チーズを食後に。
コンテ(かなり熟成している)とロックフォール。干したフィグやレーズン、マンゴー(?)。
チェリーの入ったパンも添えられている。

So What ? 日記-チーズ


サービス係の助言で、チーズと一緒に飲んだBanyuls(バニュとかバニュルとか読むのだろうか?)。

So What ? 日記-Banyulsボトル

フォーティファイド(酒精強化)ワインだそうだが、シェリーの"クレーム"(極甘口)にも似ていて、しかも灰臭くなくて、ポートほど濃い感じでもなくて、フルーツ系のデザートにもすごく合う。
(これはコースとは別料金)

So What ? 日記-Banyulsグラス


デザートから先がすごい!
ケーキをワゴンで見せにきてくれる。
6種類。
好きなものをいくつでも選べるという。
私は4種類選んだ。それにコーヒームースがデフォルトで付いてくる。

で、すぐにケーキが出てくるわけではなくて、
先ず、(サービスの)ソルベ。左からピスタチオ、イチゴ、バナナ。

このバナナがすごくいい香りで、バナナーッ!って感じの強烈さ。食べてみないとわからないかな~。
これだけでも結構ヴォリュームがあった。

そこへ4種類のケーキ+コーヒームース。
(ちなみに、つれあいは6種類全部にしたが、1つずつのケーキのカットの大きさは変わらないのに6種類出てくるわけである。)

So What ? 日記-ケーキとコーヒームース


レモンクリームのタルトとモンブラン(右奥)とコーヒームースが印象に残った。
でもおなかが苦しいくらいである。
コーヒー(フレンチローストのような焙煎の強い香り)か紅茶も付く。

メインディッシュまでは、魚・肉の両方あるとはいえ量的にそれほどでもなく、「楽勝かな」と思っていたが、デザートがすごかった。

So What ? 日記-厨房



総じて、料理は丁寧にプロな仕事がしてあり、日本人にしかできないような細かい微妙な味わいがあり、すごく美味しかった。特にアミューズと前菜はすごく気に入った。
量は、ランチとしては十分な量だと思うが、ガツンと食べたいひとにはちょっと少ないか。

ややこなれていない感じもするが、ホテルオークラやダナ・キャランの接客にも負けない気配り・目配りの効いたサービス。
椅子はさりげなく引かれるし、メニューもスタッフもこちらが必要なときになんだか湧いて出てきたかのように、すぐそばにいる。
サービス係の料理の説明、ワインの説明もよどみなく、感じもいい。

ちなみに、シャンパンとチーズとBanyulsの分だけは自腹で、3700円だった。


食後、上のフロアも見せてくれた。
上はガラス張りのワインセラーとバーカウンター、テーブル席が少し、更にその奥がチャペルになっている。つまり結婚式や披露宴までカヴァーしている店なのだ。
上のフロアからメインのダイニングルームに降りてくる長い階段が、新郎新婦の登場のための装置になっている。

というわけで、昼間っからワインを飲んでご馳走を食べてしまった。(って、しょっちゅうか?)
ご馳走さまでした。
う~む、満足!

(それにしても長文で、疲れた。読むのはもっとしんどいかも)





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