2010年8月20日(金)
今朝は最初曇っていて涼しかった。このくらい涼しいと楽だ~。
でもだんだん暑くなってきて、プライドはやっぱり少しバテた。
ノドが乾くので、日本プライド銀行のお札(木の葉のように見えるけど)を手にして、氷を買おうと思ったのだが、その前に寝てしまったのプライドの図。
寝てもお札を離しませんでした、とさ。
(多少、ヤラセあり)
午後、渋谷で渋滞にハマッているうちに無性~にラーメンが食べたくなってしまった。
と、つれあいが、この辺にラーメン屋あったよ、とのたまう。そうこうするうちに「山手ラーメン」の暖簾が目に入る。以前にも目にしていたが入ったことはなかった。
「山手ラーメン」へ行ってみた。
私は「焼きねぎラーメン」600円。
道玄坂の百軒店の「喜楽」のラーメンのような揚げねぎが入っているが、「喜楽」のと違って真っ黒に焦げていて、なんだか胃がんになりそうな.................。味は「喜楽」と同系統。
妻は「八彩(やさい)ラーメン」750円。
ミネストローネにもやしとキャベツとわかめを突っ込んで、そこに中華麺が入っているようなラーメン。
トマトやパプリカが中心で案外コストのかかってそうなラーメン。おいしかった。最近、こういうのが流行りみたいだ。
この店には他に、トマトのラーメンもある。ペンネ・アラビアータにスープを入れて、ペンネの代わりにラーメンが入っているような味か?
ここは学生の客も多いせいか、値段は安く、量はわりと多いかも。
といっても、ドカ喰いのガテン系のひと向きでもない。
塩分はラーメン屋にしては穏やかな方。それでもあとでノドが乾くけど。
実は「山手ラーメン」に行く前に、東大の近くでクラシックカーに遭遇。
なにやら茶色い箱形のクルマが力強く走ってきたが、カメラを出している暇がないくらいにあっという間に走り去った。
ところが!
ラーメンを食べて高速入り口に向かう間に、私たちの前にいるクルマに例のクラシックカーが積まれているではないか!
東大かなんかに試験走行のために運ばれてきたのか、それとも、リストアして走らせていたが、あえなくダウンして運ばれていくところなのか?
茶色かと思っていたら、よく見たらサビサビである。
いつ頃のものだか................。
もちろん公道を走るために品川ナンバーも付いていました。
横浜そごうへ行き、「没後25年 鴨居玲 終わらない旅」を観た。
ミレニアム・カード(そごうと西武のカード)のおかげで、本人も同伴者も無料で入れる。駐車場も3時間無料。
やっぱり鴨居玲はいいなー。
本物の絵描きという感じがする。デッサンやマチエールにニセ物の匂いがしない。
日本のゴヤというか、日本のベラスケスというか、素晴らしい技術を持ち.............というよりもオリジナリティを貫いた、誰にも似てない画家。
苦悩しながら、案外たくさんの傑作を残した画家だが、<1982年 私>はやはり強烈。
大きな絵で、人物は等身大。白いキャンバスを前に放心したような画家本人。あの年代の日本人にしては珍しい長身と仲代達矢に似た彫りの深い端正な顔立ち。
背景の人物は、鴨居玲の絵の中の常連たち。
日本に帰ってきて思うように描けない画家の苦悩なのか、狭心症?で入退院を繰り返していることからくる死の予感なのか、不思議な絵。締めくくりの絵のようで怖い。
1985年、神戸の自宅ガレージでクルマに乗ってエンジンをかけたまま亡くなっているのを発見されている。享年57歳。
こんなにたくさんの絵(見るに値する絵)を残せた画家が私には羨ましい。
夕方「麻布十番納涼まつり」に行こうと思っていたが、途中でネットで情報を見たら、一番楽しみにしていた国際バザールが開催されないと書かれている。会場が工事中とか。
ビールやワインを飲みながら、各国の屋台の料理をあちこち食べて歩くのを楽しみにしていたのだが。がっかりだ~。
で、方針転換して、深川の高橋(たかばし)のどぜう屋「伊せ喜」へ。
ここは、浅草の「K形どぜう」や「E田屋」に比べると割り下が甘ったるくない、というか江戸っぽいというか、気に入っている。
我が家では、佃煮やうなぎのタレや蕎麦のつゆ、それにどぜう(泥鰌)の甘いのは嫌われる。お醤油原理主義と言えば言い過ぎだけど。
佃煮は「鮒佐」(それも浅草橋のだけ)に限るし、蕎麦は麻布の更級系の甘いつゆはペケだし、うなぎはあそことあそことあそこ............と。で、どぜうも「伊せ喜」が好き。
というわけで、「まる」(開いたり骨を取ったりしてない丸のままの泥鰌の鍋)を2人で3人前、板わさ、さらしくじら、を注文。ビールとぬる燗も。
ここは生ビールがなくて、瓶ビールの中瓶だけ。それも見識だが、どぜうなんて(言っちゃあなんだが)下々の食い物を出す店で中瓶850円はなんだか高いよ。ぬる燗も菊●宗のくせに(しかも一合なんて全然なさそう)750円はエラそー。
インテリア・エクステリアは木造でちょっと風情がある。それは悪くない。
でも、何度か来ているが、店員のホスピタリティー、商人の腰の低さはどこへ行ってしまったのかというくらいに慇懃無礼。「慇懃」抜きのただの無礼と言ってもいい。
8時ちょうどに店に入ったら、誰も「いらっしゃいませ」と出てこない。
ひとり店員がいたが客と話し込んでいる。
で、仕方なく調理場というか帳場の方へ歩いていくと、古手の従業員のおばさん(それとも経営者か?)が開口一番、
「9時半で終わりですから」
とヌカす。
こちとら泥鰌鍋を食べにきたわけで、フレンチのフルコースのように2時間も3時間もこんな店に長居しようとは思ってないぜ、べらぼうめ! 小一時間あれば充分だ。
しかも、座敷の方は満席だからそちらでお願いします、の一点張り。
別に店の入り口近くのテーブル席や小上がりで不満はないし、泥鰌鍋如きを喰らうのに個室に入れろと言う気はさらさらない。
「座敷の方は満席だからそちらでお願いします」の前に「いらっしゃいませ」くらい言えないもんかい? 「お待たせしております、今、お席にご案内いたします」くらい言えってんだ!
で、店員同士で私語が飛び交い、談笑していたりする。そういう声が入り口近くにも聞こえてくるのが情けない。
せっかくどぜうはおいしい店なのに残念。
なんだか接待系のサラリーマンの群れが店の奥から湧いて出てくるところを見ると、この店はそれで成り立っているのだろう。奥の座敷を入れると140席だかある大きなキャパの店らしい。(でも、接待にどぜうなんか使うか?)
で、老人(退職世代が5~6人で来ていたりする)や夫婦ものやひとりの客はなんだかどうでもいいのか、ないがしろにされているような..............そういう客は入り口近くでさばかれているようだ(これは推測とひがみだけど)。
久しぶりに行ったが、あ~、どぜうはやっぱりうちで食べるのが一番いいなあ、とつくづく思ったしだい。
家の近所の魚屋でいいどぜうが手に入るし、自慢じゃないが、妻がなかなか上手に「まる」の鍋を仕立ててくれるのだ。(って、自慢っぽいか?)
で、支払いは9900円ナリ。この値段だったら鰻の方が良かったかなー。
帰りは道がスムーズで、あっという間に帰宅。こういうとき、有能な運転手(兼どぜう調理人)を飼っていると助かるなー。エサ代が大変なんだけど。
今朝は最初曇っていて涼しかった。このくらい涼しいと楽だ~。
でもだんだん暑くなってきて、プライドはやっぱり少しバテた。
ノドが乾くので、日本プライド銀行のお札(木の葉のように見えるけど)を手にして、氷を買おうと思ったのだが、その前に寝てしまったのプライドの図。
寝てもお札を離しませんでした、とさ。
(多少、ヤラセあり)
午後、渋谷で渋滞にハマッているうちに無性~にラーメンが食べたくなってしまった。
と、つれあいが、この辺にラーメン屋あったよ、とのたまう。そうこうするうちに「山手ラーメン」の暖簾が目に入る。以前にも目にしていたが入ったことはなかった。
「山手ラーメン」へ行ってみた。
私は「焼きねぎラーメン」600円。
道玄坂の百軒店の「喜楽」のラーメンのような揚げねぎが入っているが、「喜楽」のと違って真っ黒に焦げていて、なんだか胃がんになりそうな.................。味は「喜楽」と同系統。
妻は「八彩(やさい)ラーメン」750円。
ミネストローネにもやしとキャベツとわかめを突っ込んで、そこに中華麺が入っているようなラーメン。
トマトやパプリカが中心で案外コストのかかってそうなラーメン。おいしかった。最近、こういうのが流行りみたいだ。
この店には他に、トマトのラーメンもある。ペンネ・アラビアータにスープを入れて、ペンネの代わりにラーメンが入っているような味か?
ここは学生の客も多いせいか、値段は安く、量はわりと多いかも。
といっても、ドカ喰いのガテン系のひと向きでもない。
塩分はラーメン屋にしては穏やかな方。それでもあとでノドが乾くけど。
実は「山手ラーメン」に行く前に、東大の近くでクラシックカーに遭遇。
なにやら茶色い箱形のクルマが力強く走ってきたが、カメラを出している暇がないくらいにあっという間に走り去った。
ところが!
ラーメンを食べて高速入り口に向かう間に、私たちの前にいるクルマに例のクラシックカーが積まれているではないか!
東大かなんかに試験走行のために運ばれてきたのか、それとも、リストアして走らせていたが、あえなくダウンして運ばれていくところなのか?
茶色かと思っていたら、よく見たらサビサビである。
いつ頃のものだか................。
もちろん公道を走るために品川ナンバーも付いていました。
横浜そごうへ行き、「没後25年 鴨居玲 終わらない旅」を観た。
ミレニアム・カード(そごうと西武のカード)のおかげで、本人も同伴者も無料で入れる。駐車場も3時間無料。
やっぱり鴨居玲はいいなー。
本物の絵描きという感じがする。デッサンやマチエールにニセ物の匂いがしない。
日本のゴヤというか、日本のベラスケスというか、素晴らしい技術を持ち.............というよりもオリジナリティを貫いた、誰にも似てない画家。
苦悩しながら、案外たくさんの傑作を残した画家だが、<1982年 私>はやはり強烈。
大きな絵で、人物は等身大。白いキャンバスを前に放心したような画家本人。あの年代の日本人にしては珍しい長身と仲代達矢に似た彫りの深い端正な顔立ち。
背景の人物は、鴨居玲の絵の中の常連たち。
日本に帰ってきて思うように描けない画家の苦悩なのか、狭心症?で入退院を繰り返していることからくる死の予感なのか、不思議な絵。締めくくりの絵のようで怖い。
1985年、神戸の自宅ガレージでクルマに乗ってエンジンをかけたまま亡くなっているのを発見されている。享年57歳。
こんなにたくさんの絵(見るに値する絵)を残せた画家が私には羨ましい。
夕方「麻布十番納涼まつり」に行こうと思っていたが、途中でネットで情報を見たら、一番楽しみにしていた国際バザールが開催されないと書かれている。会場が工事中とか。
ビールやワインを飲みながら、各国の屋台の料理をあちこち食べて歩くのを楽しみにしていたのだが。がっかりだ~。
で、方針転換して、深川の高橋(たかばし)のどぜう屋「伊せ喜」へ。
ここは、浅草の「K形どぜう」や「E田屋」に比べると割り下が甘ったるくない、というか江戸っぽいというか、気に入っている。
我が家では、佃煮やうなぎのタレや蕎麦のつゆ、それにどぜう(泥鰌)の甘いのは嫌われる。お醤油原理主義と言えば言い過ぎだけど。
佃煮は「鮒佐」(それも浅草橋のだけ)に限るし、蕎麦は麻布の更級系の甘いつゆはペケだし、うなぎはあそことあそことあそこ............と。で、どぜうも「伊せ喜」が好き。
というわけで、「まる」(開いたり骨を取ったりしてない丸のままの泥鰌の鍋)を2人で3人前、板わさ、さらしくじら、を注文。ビールとぬる燗も。
ここは生ビールがなくて、瓶ビールの中瓶だけ。それも見識だが、どぜうなんて(言っちゃあなんだが)下々の食い物を出す店で中瓶850円はなんだか高いよ。ぬる燗も菊●宗のくせに(しかも一合なんて全然なさそう)750円はエラそー。
インテリア・エクステリアは木造でちょっと風情がある。それは悪くない。
でも、何度か来ているが、店員のホスピタリティー、商人の腰の低さはどこへ行ってしまったのかというくらいに慇懃無礼。「慇懃」抜きのただの無礼と言ってもいい。
8時ちょうどに店に入ったら、誰も「いらっしゃいませ」と出てこない。
ひとり店員がいたが客と話し込んでいる。
で、仕方なく調理場というか帳場の方へ歩いていくと、古手の従業員のおばさん(それとも経営者か?)が開口一番、
「9時半で終わりですから」
とヌカす。
こちとら泥鰌鍋を食べにきたわけで、フレンチのフルコースのように2時間も3時間もこんな店に長居しようとは思ってないぜ、べらぼうめ! 小一時間あれば充分だ。
しかも、座敷の方は満席だからそちらでお願いします、の一点張り。
別に店の入り口近くのテーブル席や小上がりで不満はないし、泥鰌鍋如きを喰らうのに個室に入れろと言う気はさらさらない。
「座敷の方は満席だからそちらでお願いします」の前に「いらっしゃいませ」くらい言えないもんかい? 「お待たせしております、今、お席にご案内いたします」くらい言えってんだ!
で、店員同士で私語が飛び交い、談笑していたりする。そういう声が入り口近くにも聞こえてくるのが情けない。
せっかくどぜうはおいしい店なのに残念。
なんだか接待系のサラリーマンの群れが店の奥から湧いて出てくるところを見ると、この店はそれで成り立っているのだろう。奥の座敷を入れると140席だかある大きなキャパの店らしい。(でも、接待にどぜうなんか使うか?)
で、老人(退職世代が5~6人で来ていたりする)や夫婦ものやひとりの客はなんだかどうでもいいのか、ないがしろにされているような..............そういう客は入り口近くでさばかれているようだ(これは推測とひがみだけど)。
久しぶりに行ったが、あ~、どぜうはやっぱりうちで食べるのが一番いいなあ、とつくづく思ったしだい。
家の近所の魚屋でいいどぜうが手に入るし、自慢じゃないが、妻がなかなか上手に「まる」の鍋を仕立ててくれるのだ。(って、自慢っぽいか?)
で、支払いは9900円ナリ。この値段だったら鰻の方が良かったかなー。
帰りは道がスムーズで、あっという間に帰宅。こういうとき、有能な運転手(兼どぜう調理人)を飼っていると助かるなー。エサ代が大変なんだけど。