2009.07.04 土

朝、散歩の後、桃を買って近所のバティ(茶ラブ、♂12歳)の家にお見舞いにいった。ママの献身的な看護のせいか思ったより元気そうだ。清潔にケアしてもらっていて、幸せそうである。

午後、アップルストア銀座で行われた「写真家内田ユキオが語るSIGMA DP1・DP2の世界」というイベントに出かけた。
内田ユキオさんはLeicaを使って仕事をしている写真家で、Leicaを高価で魅力的なモノとしてありがたがるのではなく、写真を撮るための道具として使い倒せ、という人物。

30分くらい前に着いたら、前から2列目に座れた。

登場した内田さんはガタイがいい。190Cm近くある。首も太い。街でカメラを構えていたら、
「アメフト選手みたいな体型だけど、フォトグラファーさん(!)ですか?」
と尋ねられたことがあると本人も言ってる。最初に挨拶したSIGMAの山木社長と比べると大人と子供みたいだ。この大きさだと雑踏に紛れることは不可能。さりげなく街頭でスナップ写真........なんてことが難しそうなタイプの人間だ。顔も、デッサン用の石膏像みたいな西洋彫刻的な立体感のある顔で、なんだかマグマ大使だ。シグマ社長とマグマ大使。

そういう内田さんがDP2(DP1もだったか?)を持って都電荒川線やら銀座やら1ヶ月あちこち歩き回って撮ってきた写真を見せながらの話は面白かった。

彼の写真は、素人中のド素人である私が見ると、一見シロートな写真に見える。ソリッドな感じがあまりしない。でも、その写真からストーリーや気持ちを読み取ることができれば、彼の写真はすごく面白いわけだ。というよりは、内田さんの話とセットになったときの方が写真が面白く感じられる。
彼には、どこかへ苦労して行って三脚立てて撮ってきた写真や、エッジの利いた一見インパクトの強い写真なんかはどうでもいいみたいだ。

技法なんか興味ないようで、ところがどっこい、内田ユキオ氏はアマチュアのための技法書もしっかり出している。イベントの後、家から持ってきた彼の著書「ライカの写真術」.........実はイベントのお知らせメールを見てからアマゾンのマーケットプレイスで買った.......にサインしてもらって、並んで写真も撮らせてもらった。
我ながら呆れる思いっきりなミーハーぶり。写真家から握手してもらって、
「頑張って下さい!」
と、なんだか激励されてしまった。
写真はPentaxの一眼レフではちゃんと撮れたが、SIGMA DP2の方はうまく撮れていなかった。妻がDP2に慣れてないのもあるが、DP2は暗いところがやや苦手です、山木社長!

4時にイベントが終わり、急いでライオンビアホールの裏の「筑紫楼銀座店」へ。4時半まで注文できるランチコースに間に合った。歌舞伎役者の片岡秀太郎さん(仁左衛門さんのお兄さん)が教えて下さった店だが、2800円という値段でもちゃんとふかひれの姿煮が付いてくるし、大正海老を揚げてサラダ仕立てにした前菜やスープ、点心、漬け物もおいしいし、杏仁豆腐もすごくいい。ちなみに、夜はコースが5万円なんて店だから、うっかり近づかないように心がけている。ビールも飲んで、束の間幸せになる。


So What ? 日記-杏仁豆腐を撮る風祭ゆき



So What ? 日記-GINZAで写真を撮る風祭ゆき


数寄屋橋方面に歩いて教会のビルの上のレモン社に行く。ライカマニアの前科があるつれあいに連れていってもらった。先日見たスキヤカメラよりもぐっと安いライカが多いが、店の方で保証が付けてあるものはガラス張りのケースに入っていて、そちらは結構いい値段がついていた。シロートな私には妙に安いライカにも、すごく高いライカにもうっかり手が出せない。