みなさんこんにちは。
春先の温かい日が増えるにつれて、花粉の飛び交う憂鬱がやってきますね。
みなさんはどのような花粉症に苦しんでいますか?
さて、アレルギーといえばその代表格が花粉症ですが、アレルギーは花粉症だけではありません。
食物性のアレルギーもあれば、薬によるアレルギーもあります。
先日、お笑いタレントの土田晃之さんがラジオで注意喚起をしていましたので、アレルギーを把握しておくことの大切さについて記事にします。
アレルギーはなぜ発生するのか?
体の中にある異物を退治する機能「免疫」があります。
この免疫の異常によりアレルギーは発生します。
- 何度も体内に取り込むことで免疫が過剰に反応するようになった
- 遺伝により免疫が過剰に反応しやすい体質だった
アレルギーにも種類がある
免疫の異常により発生するアレルギーですが、症状のあらわれ方により、4つのタイプに分けられています。
- Ⅰ型(即時型・アナフィラキシー型 など)
Ⅰ型は過去に大量生産されたIgE抗体が再度アレルゲンの侵入により過剰に反応を起こすものです。
気管支喘息や花粉症、アナフィラキシーショックなどの症状を引き起こします。 - Ⅱ型(細胞障害型 など)
Ⅱ型は抗体が赤血球や血小板などを破壊するものです。
血小板などに特定のタンパク質がくっついてしまい、そのタンパク質を攻撃しているようです。
血小板減少症などの症状を引き起こすようですが、あまりなじみのあるものではありません。 - Ⅲ型(免疫複合症 など)
Ⅲ型は抗体が腎臓など特定の血管に付着して炎症を起こすものです。
関節リウマチや膠原病などを引き起こします。 - Ⅳ型(遅延型・細胞免疫型 など)
Ⅳ型は抗体がリンパ球に作用して炎症を起こすものです。
金属アレルギーなどのアトピー性皮膚炎など多くの症状を引き起こしますが、臓器移植による拒否反応もⅣ型に分類されているようです。
アレルギーの怖い症状
かゆくなったり重篤な症状を引き起こしたりさまざまな症状を呈するアレルギーです。
今回はそのアレルギー症状の中でも恐ろしいアナフィラキシーショックについて記載します。
アナフィラキシーショックの症状は、Ⅰ型アレルギーに分類されています。
体内に侵入したアレルゲンとIgE抗体が結合し、マスト細胞にアレルギー情報を伝えます。
すると、マスト細胞がヒスタミンなどのアレルギー誘発物質を生産し、その誘発物質に体が過剰反応してしまうことで起こります。
軽度であれば鼻水や目のかゆみなどで済みますが、重度なものとなると喘息による呼吸困難や血圧低下による意識障害(アナフィラキシーショック)などを引き起こします。
特にアナフィラキシーショックは命に係わる問題ですので、早急に病院で治療を受ける必要があります。
また、エピペンと呼ばれるアドレナリン注射が手元にあれば、症状が現れたらすぐに注射するようにしましょう。
アドレナリンの強心作用や血圧上昇作用で心停止になるのを防ぐことができます。
アレルギーを把握することの大切さ
アレルギーの原因物質は前述の型によって様々ですが、自分のアレルギー物質を知っておくことは大切です。
前述のラジオで土田晃之さんは次のように述べています。
母が倒れた原因は、アナフィラキシーショックだったという。アレルギー反応で血圧が低下したり、意識状態が悪化するというもの。「2回目の電話がかかってきた時、“お母さんはアレルギーありますか?”って言われたんだけど、ちょっと分からない。たとえば、そばアレルギーとか甲殻アレルギーとか聞いたことないし、“ちょっと分からないですね”という話をしていた」。土田の弟によると、前日から風邪っぽい症状を訴えていた母がこの日、病院で診察を受けていたという。土田は「吸引っていう、それをやっている時に意識がなくなって、血圧が低下して、心配停止になっちゃった」と説明した。
私自身は花粉症も含めアレルギーを発症したことはありません。
もちろん薬を飲んで体調が悪くなることもありませんでしたので、アレルギーは平気だと思います。
季節の変わり目に鼻水の症状が現れることもありますが、寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)らしく、アレルギーではないことがわかっています。
みなさんも日常生活の中で知らないうちにアレルゲンと接する機会があると思います。
多くの人は重篤な症状が出ずに、または気にもならない程度の症状だと思います。
ただ、いつなんどきアレルギーに襲われるかわかりませんので、長い人生で一度はアレルギー検査を受けてみましょう。