いつの時代も、必ずしも上質で本質的なものが
よく売れるとは限らない。
AKBのメンバーのように、クラスに普通にいる ような女子が人気を博す、
あるいは、読みやすい お手軽な小説がベストセラーになったりもする。
でも、それはそれで、世の中が求めているもの でもある。
気軽で、親しみやすく、買い手の側に 心理的負担をかけないもの...
それが受けるのもひとつの事実。
例えば、ぎっしりと文字の詰まった難しい文章を 読むことに、
快感を覚える人は少数派だろうと 予測できる。
私自身は、本でも、歌手でも、女優でも、
ぎっしりと中身の詰まった本物を求めたいけど、
とっつきやすい、軽いものを好む人も多い。
どちらが良い、悪いの話ではなく。
だから、自分で仕事をしていくときに、
大衆受けを狙うのか、マニア受けでよいのか
（マーケット重視かこだわり型か）を、
考えてみるといいのじゃないかなと思う。
自分がどちら向きか、あるいはどちらが
自分にとって満足できる生き方か。
そうすれば、身近な人が売れているのを見て、
ジリジリと焦ったり、イライラしたりする 必要もなくなるもの。
「なんであの人が売れてるの？」と思うとき、
ビジネスのスタイルが違うから理解できない、 ってこともある。
提供するもの、仕事のやり方、求めている方向、
そういうものが違いすぎるの。
だから不思議でしょうがないんだよ。
自分が何を大切にしているのか。
どうしても守りたいものは何か。
もしそれが、たやすく売れるものでは ないのなら、
広く皆に求められることは、 諦めなくてはならないのかもしれない。
いつだって、必要とされるのは、自分の覚悟。
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