さとくんとやぎ ~第二章~
東の空から おひさまが顔を出しはじめました。
小鳥たちがさえずり始め、生き生きと大空飛びまわります。
虫たちは草むらから起きだし、そっと空を見上げ、食うか食われるかの1日が始まります。
人間も他の生き物たちも、生きるために一生縣命です。
さとくん一家も 目を覚ましはじめ それぞれ自分たちの仕事を始めました。
女たちは、洞くつの外で食事の支度を始めています。
ば-ば-は、雑穀の入った袋から朝食べるだけを手づかみで石のなべに入れ、ざっ-と洗います。
おっかあは、石でかこってあるところで 木をこすりあわせて 火をつけています。
火がつくと最初に枯れ葉、枯れ葉に火がつくと小枝、そして、枝の順に火をつけます。
枝にしっかり火がつくと、石の上にば-ば-が洗った雑穀と水の入ったなべをのせます。
おっかあはできるまでそこにいます。
ゆ-ね-は、その間ヨモギやタンポポの葉を庭でつんでいます。
みんなのんびりとしたくをします。
じ-じ-、おっとう、たけに-は、きょうは天気がいいので、狩りに行く支度をはじめました。
棒の先に、鋭いとがった石のを木の皮でくくりつけ、はずれないように、しっかりとなんどもまきます。
じ-じ-たちは、このやりを作り始めました
ぼくは、やぎの世話をします。
いつもぼくはやぎの頭やさしくをなでます。
するとやぎたちも、やさしく「メ-」と返事をしてくれます。
それからぼくは、母さんやぎの乳をしぼります。
それが終わると 木につながれているやぎたちを庭に放します。
庭の周りには、高い柵がしているので、庭の中で自由にあそびます。
朝はいつも、おなかがすいているので、草を食べ始めます。
ぼくは、やぎの水がないかを確かめ、ないときは、洞くつのそばに水溜があるので、そこからくんきます。
つないでいた木のそばの水飲み場まではこびます。
こうして1日が始まります。