【両生類の性転換】について
疑問を投げかける、という話。
性転換自体は魚ではありふれた
現象ですが、両生類である、
アフウシには無関係でしょうか?
ペットトレードで出回っている
アフウシは経験的に♂が多く、
一回り小さく、鳴かない♀は
珍しいです。
アフウシは物凄い個体密度で育ち、成長過程で激しく共食いする
ので、身体の小さい♀はおそらく淘汰されやすいのでしょう…
と過去に述べたことがあります。
これについてはおおよそは
間違ってないと思っています。
最も個体減少ペースが早いのは、上陸後の子ガエル時代であり、
最終的に大きくなる♂は、子ガエル時代の成長も速いでしょう。
逆に成長の遅いものは、
速い者に食べられてしまいます。
しかし、そうしていくと、♂に対して本当に♀がほぼいないことに
なりませんかね?
このバランスを取る機構って
あるのでしょうか?
さて、
アフウシ♂♀の見分け方について
明言されている資料を私は
知りません。
しかし、飼育者界隈での通説で
♂は鳴く、という前提で…
①だいぶ♀の方が小さい
②♀は背中の線が残りがち
(本に記載あり。本当?)
③身体に対して小顔
などが語り継がれています。
以前、別の飼育者の方から、
カエルが鳴いたので、オスだと思っていたが、明らかに小さい。
そして、最近全く鳴かなかった。
実は♀なんじゃないか?と
気にされていました。
つまり、
後天的に自身の生殖優位性や、
環境中の♀個体の密度などの外部
情報に従って性別が変わる…?
冒頭で述べたように、魚では
ここで言うことがそのままよく
見られます。
両生類は実は、爬虫類よりも、
むしろ魚に近い生き物です。
絶対にありえない、とは
言えないと思ってしまいます。
私のアフウシは、
皆よく鳴いていて、大きく
間違いなく♂だと考えています。
♀不在の状況で、今後彼らは
♀化しうるのでしょうか?
最後に、一応両生類の性転換に
ついて軽く調べました。
従来の定説では、
「性転換はしない」が支配的
だったようです。
しかし、近年、
アフウシと同じアカガエル科の
ブロンズガエルの仲間に
環境因子で性転換が観察された
そうです。
メカニズムの詳細が明らかに
なれば、アフウシの繁殖は当然、
生物学的性と自身の性の不一致に
悩む方への解決のきっかけと
なるかもしれませんね。
今後も引き続きこのテーマを
フォローしていこうと思います。
アフウシはいいぞ