さて、昨日はアフリカウシガエルが成長とともに凶暴性を増してくること、喧嘩で被るダメージが深刻なレベルになりかねないことを述べてきました。
しかしこの同居実験、真の壁は成長期のアフウシたちの代謝力にあったのです・・・今回はそんなお話です。
以下でカエルたちの飼育環境と、メンテナンスについて紹介していきます。
基本飼育環境
上陸直後~ピンクマウスを食べてた頃
40 cmプラケにウールマット敷。パネヒで加温
上陸直後の世話は以前の記事でまとめておりましたが、メダカやカメのエサを与えていました。この頃から既に2,3日に1度ウールを洗わないと凄まじい臭気を放っていました。
ファジー~ホッパーを食べてた頃
一回り大きくなってきたので衣装ケースに引っ越し。
相変わらずウールマットにパネヒ
2日に1度掃除。掃除をしても臭いが完全には取れず頭を抱える
衣装ケースを毎回洗うのがめんどくさくなってくる

アダルトマウスに移行
この頃は基本毎日掃除になるので、流石に効率化を図りヤシガラ活性炭に切替。目に見える糞を取り除いて、一か月に一度土をかき混ぜる。
この期間が一番長かったです。
ヤシガラは清潔な状態だと糞の匂いはせず、カエルたちもどっしり座った状態でいます。しかしこの2ヶ月後問題が起こる・・・
朝起きたら1匹が全く動いておらず、よく見ると他の2匹も姿勢を低くして明らかに調子が悪そう。土を見ても特に異臭はなし。
これまでの経験上、正常な臭いがしていたので完全に油断していたのですが、どうやらアフウシ3匹の糞量が完全にヤシガラの浄化可能キャパを超えてしまっていた様子・・・ごめんよ
カエルの不調を察知するサインとして有効なのは、「姿勢」です。
いつも伏せてる子が伏せていう分には問題は感じられませんが、
逆にいつも堂々としてる子がお腹をつけているとなにかすっくり立てない理由があるかもしれないということ。
残ったアフウシ2匹がまさにこんな感じだったので、
すぐにきれいな水に付け、十分に加温して一日二、三回水を新鮮なものに換える処置をしました。
カエルはきれいな水につけると皮膚から吸収し、体内の不要物を尿や糞として排出します。コレを利用し、綺麗な水でカエルの体内を洗浄するイメージでケアしてやると経験上良い効果が見られることが多いです。
残念ながら二匹になってしまいましたが、二日後くらいから餌食いも復活し、グォ~っと鳴くようになりましたので、改めてヤシガラ+活性炭の浄化力強化床材を試すことにしました。
この頃もう既にアダルトの見た目になってきたのですが、次の問題が発生してきました。とにかく臭う。なんか土全体が臭い感じ。
土が臭いというのおはそれだけ排泄しているということ。
そして食べていないとアダルトのアフウシは喧嘩するということを考慮すると・・・コレ無理じゃない??と思えてきたので、半年間続いた同居生活にピリオドが打たれました。

その後小分け状態で土飼育していましたが、なんせ餌が切れてくるとケージにガンガンアタックして脱走を企て、食べると凄まじい勢いでケージを汚していく様子を見て、これならウールマットにして毎日掃除したほうが良いという原点に戻ってきました。
もう少し食いが落ちてくると土でほったらかしにできるのですが、これだとちょっとでも乾きを感じるとすぐに潜って休眠しちゃうので状態の管理がややしにくくなります。
冷静に考えると、今は土で落ち着いた環境で飼育されている先輩アフウシも成長期は毎日ウールマットを汚してはその度に洗っていたなぁと思い出しました。
つまり、長くなりましたが、
管理を楽にしようとするとどうしても土を床材とする飼育法になるのですが、成長期のアフウシの食べて出すサイクルが早すぎて槌による浄化が間に合わなくなります。
そして基本的に丈夫なアフウシですが、不潔な環境によるダメージは若い個体の体力をじわじわと奪っていきます。
これらを考慮すると、結構広めのケージを用いても、土飼育だと複数飼いには限界があるように感じました。
以上、2日間に渡りましたが、自分がアフウシの複数飼育を諦めるに至った経緯を説明しました。
コレを見て、自分ならもっとうまくやれる!という方は私の過ちをうまく活かしてやってみて下さい。自己責任で!
120cm水槽とかのサイズならそこそこ安全なんでしょうが、なんせメンテナンスがなぁ・・・そして個体の相性とかそういうの次第ですね、ホントに!
次回からはまた1話完結(?)な感じで書いていきます。
ではでは。
アフウシはいいぞ